元ヒステリック・ブルー、新ユニット結成の真意とは!?

2016.8.31 18:00
(写真1枚)

「私、歌うためにデビューしたのに・・・」(Tama)

──もともとHysteric Blueというのは、2人が組んだバンドが前身ですよね?

Tama「そう。初めて組んだバンド」

──それこそ、大阪城公園でストリートライブ(通称・城天)をやっていたという。Sabãoを組んだとき、その2人でやることの楽しさみたいなのを再確認したとか?

Tama「うん。高校1年で初めてバンドを組んだメンバーなんで。やっぱり細胞に刻まれているというか、テンポ感やタイム感みたいなのも自然と合ってくるんです。音を作るという点では、2人で一緒にやるのは自然なのかなって。それはなんとなく感じましたね。だから何年空いたとしても、その感覚が戻ってくるんですね」

──今回リリースされた新曲『‖:Repeat:‖(リピート)』から遡って聴いたんですが、Hysteric Blueらしさというか。それは2人の大きな魅力だと思うんですが、それは残したのか、それとも目指すところなのか。どちらの方が強いんでしょう?

タクヤ「う〜ん。自分でも、その答えは出てないですけど、最初に聴いた印象というか、パッと聴きにヒスブルっぽい印象があるんだとすれば、2人でやって良かったなと思います。やっぱりヒスブルというのは、僕ら2人を認めてもらえたバンドでもあるので。ちょっと探求ではありますね。19曲くらいじゃ答えは出ないかも知れないですけど」

──Hysteric Blueって、ものすごい忙しかったじゃないですか。ひょっとしたら音楽を作っている時間より、宣伝してる時間の方が多かったり。

Tama「うん、ホンマにそうでした」

──デビューしたとき、まだ高校生でしたよね? いきなり売れたことで、スタッフも増えるし、プレッシャーも相当あったと思うんです。でも今は、活動形態にしても、2人である程度決められる。より楽しんで音楽活動ができているのかなと。そこが今日一番訊きたかったことで。

Tama「たしかに。縛られている感じはまったくないですね」

タクヤ「当時はやっぱりね・・・。辞めたくなったのは、それだもんね」

Tama「うん」

タクヤ「Tamaちゃんは音楽に対して真面目な子やから、『全然、音楽やってないやん!』って言いだして。まあ、仕事のほとんどが取材でしたし」

Tama「そうそう(笑)。宣伝とかの仕事の空いた時間に、レコーディングやるという。私、歌うためにデビューしたのになって、ずっとずっと思ってました」

──ありがたい状況なんだけど、という。

Tama「当時は、デビューしたい、バンドで食っていきたい、有名になりたいというのが、全然なかったんです。ただレコーディングしたくてデビューしたので、気持ちと現実がまったく付いていかない感じで。走れば走るほど、ストレスが溜まっていくみたいな。そのせいで、人を傷つけちゃうようなことはいっぱい言っちゃったのはあります。休みもない、外も出られない。街を歩くのが怖かった。もう、ストレスの発散どころがなくて」

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