元ヒステリック・ブルー、新ユニット結成の真意とは!?

2016.8.31 18:00
(写真1枚)

『春〜spring〜』『なぜ…』の大ヒット曲で知られる紅白出場バンド、Hysteric Blue。その元メンバーであるTama(vo)と楠瀬タクヤ(ds)による音楽ユニット、Sabão(シャボン)が8月3日に新曲『‖:Repeat:‖(リピート)』をリリースした。これまで、自由かつ柔軟なコラボレーションで、配信限定ながらすでに18枚のシングルを発表。地元・大阪に帰ってきた2人に、ユニット結成の経緯、現在の活動について話を訊いた。

「ファンの人たちを置き去りにしてしまった」(タクヤ)

──Hysteric Blueとしてデビューしたのが1998年。2ndシングル『春〜spring〜』が爆発的に売れて、1999年にはNHK紅白歌合戦にも出場し、華々しいキャリアを築いてきたわけですが、メンバーの不祥事により2004年にバンドは解散します。その後の活動について、大きく報じられていなかったのですが、まずはこのSabão結成についてお聞きできれば。

タクヤ「そうですね。Sabãoの1曲目となる『BIG VENUS』をリリースしたのは2013年なんですけど、制作したのは2011年頃で。バンドが解散してからその頃まで、ずっと会ってなくて、お互いそれぞれ別の音楽活動はしてたんです。で、2011年頃は、Tamaちゃんのバンドに僕がサポートで入ったりするようになって。そのとき、(Hysteric Blueのプロデューサーだった)佐久間さんが、2人で仕事してみないかって振ってくれて、ひとつのプロジェクトの作詞を僕とTamaちゃんで手がけたり、一緒にやることがちょいちょい増えだして」

Tama「そう、疎遠になってたところから、そうやって接点が出てきて。そんなとき、パチンコメーカーの豊丸産業さんからタイアップのお話をいただきまして。最初、『春〜spring〜』と『なぜ…』を使用したいと。じゃあ、録り直しましょうと。でも、せっかく録るんやったら、新曲も作ろうって。そのときに『BIG VENUS』を作ったんです。そこから、ユニット名をつけて、活動し始めたという感じです」

──資料には、2人以外のメンバーを定めず、音楽業界以外とも柔軟にコラボレーションできるようなシャボン玉のような「ふんわりした」ユニット形式を目指している、と。シャボン玉、つまり、Sabão(シャボン)という。

タクヤ「そうです。それぞれソロ活動しながら、この2人で活動するときは、Sabãoになるという。ふんわりという意味では、武道館を目指そうとか、オリコン10位以内に入ろうとか、そういうガツガツした目標もないので」

──活動休止中だったとはいえ、Hysteric Blueは2004年に突然の解散を余儀なくされます。その後の報告も出来ないまま。それはファンにとっても突然のできごとだったと思うんですね。ある一定の期間をおいて、そういった人たちのためにも実現したのが、このユニットなのかと思ったんですが。

タクヤ「するどいですねぇ」

Tama「結果的に、そうなってるかもしれないですね」

タクヤ「やっぱり突然過ぎたから、ファンの人たちを置き去りにしてしまったというか。僕たちも何もできなかったし、CDも廃盤になったし。配信ダウンロードが主流となった今でも、廃盤だからHysteric Blueのカタログ、楽曲はないんです。もし、僕ら2人でやることによって、ファンでいてくれた人たちにとって価値があるなら、僕が言うのはおこがましいですけど、いいのかなというのはありますね。もちろん僕らにとっても」

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