北欧・巨匠の初旗艦店が、大阪なワケ

2016.5.4 20:06

トビアス氏がオープンに至るまでのトークを披露。ヤコブセンファンでもあるタレントの岡田美里さんもお祝いにかけつけた

(写真6枚)

インテリアや北欧好きの間で話題となっていた「ハウス オブ トビアス ヤコブセン」(大阪府池田市)が、1月からのプレオープンを経て、4月24日グランドオープン。アルネ ヤコブセンの孫でもあり、同店のプロデューサーでもあるトビアス・ヤコブセン氏が来日し、待望でもある世界初の旗艦店を、なぜ日本、しかも大阪に、オープンしたのかを語った。

「私は20年以上、祖父であるアルネ ヤコブセンのデザインを1つの場所で見ることができたら…と思っていました。その場所は、世界規模で考えていたのですが、何度も大好きな日本を訪れているうちに、北欧の共通点を見出し、日本で探すことに。そこで、日本でヤコブセンの製品を販売してくれているビジネスパートナーである砂原啓三氏に相談したところ、ここの写真が送られてきたのです。それはまるでデンマークの人々がバカンスで訪れるサマーハウスのようで、ひと目見て気に入りました。このような形で夢が実現して、祖父も喜んでくれていると思います」と、経緯を説明した、トビアス氏。

訪れていたゲストとの会話も気さくに楽しんでいたチャーミングなトビアス氏。「日本の皆さんは個性的で素敵。今日もお洒落でカッコいいなと思っていました!」
訪れていたゲストとの会話も気さくに楽しんでいたチャーミングなトビアス氏。「日本の皆さんは個性的で素敵。今日もお洒落でカッコいいなと思っていました!」

お店には「アルネ ヤコブセン」の代表的な現行品の家具だけでなく、別注品、ホテルや小学校のためにデザインした希少な家具も入荷。壁紙やポスター、雑貨など、あまり知られていないアイテムに加え、限定品も。「自然や木といったキーワードも大切にしていて、ここを訪れた人が森の中に来たような心地よさを感じていただけたら、とオリジナルのアロマも作りました。空間の光や空気感と同じように、香りも楽しんでもらえたら」と、ヒノキ、青森ヒバ、ユズと日本の樹木のアロマエッセンスが約6種が並ぶ。

この日は「森」をテーマにした植物をふんだんに使ったディスプレイ。晴天に恵まれ、気持ち良い光と緑が北欧家具を演出する印象的な空間に
この日は「森」をテーマにした植物をふんだんに使ったディスプレイ。晴天に恵まれ、気持ち良い光と緑が北欧家具を演出する印象的な空間に

これからの展開としては「ただのショップではなく、文化の発信拠点として、デンマークの様々なことを伝えていく場所になれば幸いです。また、ここがアルネ ヤコブセンの全てが分かる店になるといいな、というのがさらなる私の夢です。これからも実際にここを訪れて、イベントなどにも参加していきたいです」と語ったトビアス氏。今後は大阪・池田が北欧デザインの発信地となることを楽しみにしたい。

取材・文・写真/天見真里子 写真/沖本明

「HOUSE OF TOBIAS JACOBSEN(ハウス オブ トビアス ヤコブセン)」

2016年4月24日(日)グランドオープン
住所:池田市城南3-6-16
時間:11:00~19:00 ※火曜休
電話:072-752-5577

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