松竹映画120年の名作を一挙上映

2016.4.17 12:00

『松竹120周年祭』メインビジュアル

(写真2枚)

日本で初めての本格的トーキー映画『マダムと女房』を1931年に上映するなど、日本映画全盛期に数々の名作・傑作を残してきた「松竹」。その120周年を記念した特集上映が、大阪「シネ・ヌーヴォ」(大阪市西区)で4月30日からスタートする。

監督至上主義のディレクター・システムを敷いてきた松竹は、小津安二郎や木下惠介、澁谷実ら、1950年代の黄金期を代表する巨匠を生み、それらの監督主導で名優たちがしのぎを削ってきた。その結果、松竹は原節子、高峰秀子、岸恵子、岡田茉莉子といった名女優を輩出。女優王国と言われるまでになった。今回の120周年特集上映では、その「女優王国松竹」「松竹の監督たち」の2つの側面から42本が一挙に上映される。

「東京物語」© 1953 松竹株式会社
「東京物語」© 1953 松竹株式会社

小津監督作品で原節子が「紀子」役で出演し、映画ファンのあいだで「紀子3部作」として愛される『東京物語』『晩春』『麦秋』のほか、高峰秀子の爽やかな演技が世間を魅了した日本初の長編カラー映画『カルメン故郷に帰る』、「松竹ヌーヴェルヴァーグ」の旗手・大島渚が安保闘争をテーマにした『日本の夜と霧』(当時、公開4日目で上映中止、ヌーヴェルヴァーグ運動も終焉を迎えた)など、まさに日本の映画史を作ってきた松竹ならではのラインアップに。

特集期間は6月24日までの8週間。前売1回券1,200円、5回券5,000円。期間中フリーパスは限定20枚で23,000円となっている。上映時間の詳細は「シネ・ヌーヴォ」の公式サイトにて。

『松竹120周年祭』

期間:2016年4月30日(土)〜6月24日(金)
時間:作品により異なる(詳細は公式サイトにて)
会場:シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条1-20-24)
料金:前売1回券1,200円、前売5回券5,000円、フリーパス23,000円(限定20枚)
電話:06-6582-1416

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