３月６日に「ホテル エルセラーン大阪」（大阪市北区）でおこなわれた『おおさかシネマフェスティバル２０１６』にて、映画『日本のいちばん長い日』や『劇場版ＭＯＺＵ』などに出演した松坂桃李が助演男優賞を受賞。授賞式に登壇した。

この日一番の声援で迎えられた松坂は、司会の浜村淳からの「『日本のいちばん〜』での日本軍の強硬派の、狂気の役柄は自分に合っていると思いましたか？」という質問に、「合う合わないは･･･う〜ん･･･そうですね･･･合う･･･とは言えないですかねぇ･･･」と熟考の上で回答。「では、あの役柄は好きでしたか？」という質問にも「好きか･･･嫌いか？･･･そうですねぇ･･･ちゃんと自分と向き合った上で･･･」と、またもや下を向いて考え込み、質問をした浜村淳から「そんな真剣に考えないで、ええかげんに返事してくれたらいいんですよ！」と促されやっと「･･･好きです」と答えると、会場は笑いの渦に。

続く客席からの「今後チャレンジしたい役柄などはありますか？」の質問にも「･･･あぁ･･･そうですね･･･う〜ん･･･」と口ごもり、「･･･時代劇はしっかりとやりたいですね」と真剣に考え込み、「うまい返しができなくてすいません･･･」と恐縮する場面も。しかし、端正なルックスや演技力だけでなく、その隠しきれない真面目な性格が訪れた観客の心を掴んだのだった。

取材・文・写真／上地智