文楽ラヴの桂南光「師匠は黙って!」

2016.1.25 20:00

らいよんチャン、エビシー、たこるくん、ハチエモン、ウキキと各放送局のキャラクターが勢ぞろいするのは極めてレア

(写真2枚)

大阪の5放送局が「大阪の街の真ん中で気軽に文楽を楽しめるように」と昨年初開催した『うめだ文楽』が、今年も3月に行うことが決定。公演に先立ち、メインキャラクターの桂南光と出演者が制作発表会に登場した。

太夫の語りと三味線に合わせて人形を操る「人形芝居」の文楽。従来は60代以上の限られた熟練者がつとめるが、『うめだ文楽』では中堅から若手の演者が中心となって行われる。前回から引き続き参加する三味線の鶴澤寛太郎さんは「本当に毎日しんどい、未知の経験でした。またあんな大変な思いをするのか・・・」と語り、今回初出演の太夫・竹本小住大夫さんは「60分前後を一人でつとめ、3日間で6公演は経験がないので、良い修業。千秋楽まで命がもつかな」と、その大役に重責を感じている様子。

ビギナーが文楽を楽しめるようにと、毎回上演前にはゲストを迎えたトークショーが開催される。2日目に出演予定の桂南光は、「個人的な意見ですが、(この公演に関しては)若い人がやるとき、上の師匠方には黙っていて欲しい。その方が伸びやかにできるし、新しいこれからの文楽のためにも、好きにやらしたって欲しい」と、文楽好きならではの愛情ある発言も。

持論を熱く語る桂南光
持論を熱く語る桂南光

本公演の演目『傾城阿波の鳴門~十郎兵衛住家の段~』は文楽の名作で、幼子をおいて盗賊となった父と母の元に両親を探す娘が現れ、名乗ることができずに葛藤する母と娘の切ない情愛を描く物語。3月25日から大阪「ナレッジシアター」にて。

『UMEDA BUNRAKU』

日程:2016年3月25日(金)〜27日(日)・15:00(加えて25日は19:00、26・27日は11:00)
会場:ナレッジキャピタル ナレッジシアター
料金:4,000円(全席指定)※未就学児入場不可
電話:06-6453-6000(ABCチケットインフォメーション)

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