京都の院生、写真新世紀グランプリ
2016.1.10 19:20

新人写真家発掘のプロジェクト『キヤノン写真新世紀』(2015年12月開催)にて、京都精華大学大学院博士課程在籍の大学院生・迫鉄平さんが2015年12月にグランプリを獲得した。

受賞作品の1シーン。道路脇の花を撮影する人や、改札を通る人たちなど、何か起こりそうで何も起こらないシーンの連続となる
受賞作品の1シーン。道路脇の花を撮影する人や、改札を通る人たちなど、何か起こりそうで何も起こらないシーンの連続となる画像一覧

『キヤノン写真新世紀』は蜷川実花、HIROMIX、野口里佳、佐内正史らを世に送り出した若手写真家の登竜門。創設25周年となる昨年は、写真だけでなく、静止画、動画といったデジタル作品での応募も可能に。そんな新しい流れのなか美術作家として活動する迫さんは、グランプリとなった映像作品「Made of stone」を出品した。

日常にある何気ないシーンをiphoneで動画撮影、編集。シャッターチャンスと思われるシーンをあえて映像で撮る、がコンセプトの作品だ。審査員で美術家のさわひらき氏が「構成も内容もよく作り込まれており、自分のスタジオに戻った後に作品を作れなくなるほど悔しい思いをした力強い作品でした」とコメントするほど、衝撃を与えた。

迫鉄平さん。普段は雑誌のグラビアページの切り抜きなどを使ったコラージュやドローイング、シルクスクリーン、写真、映像といったさまざまな手法を用いて制作・発表
迫鉄平さん。普段は雑誌のグラビアページの切り抜きなどを使ったコラージュやドローイング、シルクスクリーン、写真、映像といったさまざまな手法を用いて制作・発表画像一覧

「映画のイントロにあるような、説明的なだけで何でもない風景のカットが、とても写真的ではないかと感じたことからつくり始めました。奇跡の1枚のような写真の静止画よりも、未来への期待感が詰まっているというか、被写体の本来の魅力がそこにあると思ったんです」と、独特のカメラワークとあえて荒く仕上げた編集から伝わってくるのは、生々しい不思議な感覚。写真家ではない彼だからこそ、生まれた作品と言えよう。

そんな迫さんの新作は、美術作家・加納俊輔、上田良と共に活動するアーティストユニット「THE COPY TRAVELLERS」による京都での展覧会『ストーブリーグ2016』(1/15〜2/1)で展示。切り抜きやスナップなどさまざまなイメージをコラージュした作品を展示予定とのこと。

取材・文・写真/松永大地

THE COPY TRAVELLERS(加納俊輔、迫鉄平、上田良) exhibition『ストーブリーグ2016』

期間:2016年1月15日(金)〜2月1日(月)
料金:共に無料
問合せ:075-744-6557
※1月23・29日にトークイベントを予定

場所:division(京都市中京区両替町二条上ル北小路町102)
時間:13:00〜20:00(日曜〜18:00) 会期中無休

場所:vou(京都市下京区東洞院通四条下ル元悪王子町47-12)
時間:16:00〜22:00(日曜11:00〜15:00) 火・水・木休

URL:https://www.facebook.com/events/864147687016500/

  
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