初の長編監督作、杉野希妃「映画の神様が舞い降りた」

映画『マンガ肉と僕』の一場面 © 吉本興業
『第12回 女による女のためのR−18文学賞』を受賞した朝香式の同名短編小説を、女優兼プロデューサーとして活躍する杉野希妃が映画化。1月6日、杉野にとって初の長編監督作となる『マンガ肉と僕』の会見が吉本興業本社でおこなわれた。

杉野がプロデュースと主役を演じた映画『おだやかな日常』(2012年)が、『第5回沖縄国際映画祭』で最優秀ニュークリエイター賞と女優賞を獲得。それを機に、監督デビューを果たすこととなった彼女。すでに2014年に『欲動』(監督:杉野希妃、出演:三津谷葉子、斎藤工)が公開されているが、長編監督作としては、この『マンガ肉と僕』が先となる。

原作に、朝香式の『マンガ肉と僕』を選んだ経緯について杉野は、「文体、センス、ユーモアが散りばめられていて。『男に嫌われるために女の子が太る』というモチーフがねじ曲がっていて、これをもとに現代社会を投影して映画化したら面白そうだなと。そう話した数日後に『R-18文学賞』大賞を受賞して。これは神様が映画化しろと言ってるんだと思った」と振り返った。
現代の女性への差別的発言が横行する社会への皮肉を込めながらも、あるがままの自分を受け入れようともがく人間たちを描いた本作。そのなかで、クラシックな映画を意識したという杉野監督。本作のサブタイトル「Kyoto Elegy」は、溝口健二監督の『浪華悲歌』(1936年)の英語タイトル「Osaka Elegy」から取ったものだ。

「おこがましいですが、あの年代では一番、溝口監督に共鳴するというか。作品を観たときに、女が描かれているというか。いつも『女性性』を意識してるので、(溝口作品に)突き刺される部分があるんですね。男に嫌われるために太るというモチーフ自体も、どこか繋がるような気がして。映画の聖地・京都で撮るなら、溝口映画に出てくる女性像を、でも、当時と今では違うんだということを意識して、ラストシーンは描きました」
そして、京都・知恩院前で撮影されたラストシーンについて、「ある動物が奇跡的な演技をしてくれたんです。CGで撮ったの?と聞かれるんですけど、そんなことなくて。そのとき私は演技していて(主人公サトミを演じている)、そろそろいいかなと(自分で)カットと言ったら、『監督、すごいのが撮れました!』とスタッフ一同湧いていて。映画の神様が舞い降りたと思う瞬間でしたね」と振り返った杉野監督。映画は大阪「シネ・ヌーヴォ」ほかで2月13日より公開される。
映画『マンガ肉と僕』
2016年2月13日(土)公開
原作:朝香式(「マンガ肉と僕」新潮社刊)
監督:杉野希妃
出演:三浦貴大、杉野希妃、徳永えり、ちすん、ほか
配給:和エンタテイメント、KATSU-do
1時間34分
PG-12
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