関西エンタメ界を賑わす男だけの劇団

2015.10.1 18:42

左から第一期メンバーの竹下健人、村川勁剛、松井勇歩、中山義紘

(写真3枚)

舞台を中心に活動し、関西のエンタメ界を賑わせている男だけの劇団「Patch(パッチ)」をご存じだろうか。4年前に結成されるも、当時オーディションで集められたメンバーはほぼ全員演技経験なし。劇団コンセプトは、”関西を演劇で盛り上げる”と掲げながらもゼロからの出発だった。

数少ない経験者だった中山義紘ですら「僕は学校で演劇を学んでいたけど、プロの世界は全然違いました」という。しかし末満健一など、関西の作・演出家たちに鍛えられ、公演ごとに目を見張る成長ぶりを見せる。「特に末満さんは絶対甘えられない。”芸能界に入れた”と浮かれた気分を、根本から叩き直されました」(松井)と、技術とともに意識面も育てられたという。

『幽悲伝』
『幽悲伝』

今では、NHK連続テレビ小説『あさが来た』に竹下と中山が出演するなど、舞台以外でも劇団員の活躍が目立ってきた。ここでメンバーはあらためて「やはり舞台を観てほしい」と口をそろえる。「日本代表のラグビーの試合を観た時、ルールを知らなくてもカッコよくて泣いたように”演劇のことはわかんないけど感動した”と言ってもらいたい」(竹下)

次回作『幽悲伝』は、前述の末満が作・演出。日本最古の神話『古事記』をベースに、王族の兄弟が対立していく姿を通して「現代版の神話」を描く。「僕を含め、自分の性格と真逆のキャラを振られた人が多い」(村川)と言う通り、今回も末満からの挑戦状的な舞台となる模様。「今は全員すごく演劇にのめり込んでる。やっと”劇団力”を見せられる時が来たのでは」(竹下)と、挑戦を受ける気合いは十分だ。

彼らをきっかけに演劇に触れるようになったファンも着実に増え、これからの活躍も楽しみ。テレビやイベントで彼らを見かけて少しでも気になったら、ぜひ舞台を観に行くべしだ。

取材・文/吉永美和子

Patch stage vol.7『幽悲伝』

作・演出:末満健一
出演:村川勁剛、松井勇歩、竹下健人、中山義紘、三好大貴、井上拓哉、吉本考志、杞山星璃、ほか

日程:2015年12月19日(土)・20日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール
料金:前売5,500円、当日6,000円(全席指定)

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