市川染五郎、次代の歌舞伎を語る

2015.10.21 17:20

凱旋記念イベントに登場した市川染五郎

(写真2枚)

歌舞伎俳優・市川染五郎が10月20日、京都市内で行われたラスベガス歌舞伎公演凱旋記念のイベント『Wonder Kabuki Theater』に登場。これからの歌舞伎について語った。

ラスベガスを象徴する[ベラージオの噴水]。今年の8月、その水の中に設置された特設舞台で市川染五郎主演の歌舞伎が上演された。この海外公演のオファーに「劇場じゃないし、水の中だし・・・。でもどうなるかわからないことに魅力を感じました」と当時を振り返った。公演では、幅300mある噴水のウォータースクリーンにプロジェクションマッピングを投影し、迫力ある演出で海外の観客を魅了した。

笑顔で取材に応じる市川染五郎
笑顔で取材に応じる市川染五郎

変わっていくことが歌舞伎」という染五郎。新しいことにチャレンジし、次の歌舞伎を生み出そうと「10年ぐらい言ってるんですけど、”歌舞伎 オン アイス”。アイススケートを履いて歌舞伎をする。走るより、端から端まで滑れば」とスタジアム規模の大舞台での上演も意欲的だ。2020年東京五輪の開会式で披露するのはどうか?との質問には、「オリンピックの開会式⋯やりますか。歌舞伎は、日本オリジナルのものですので、堂々と見せることが日本らしさだと思う」と語った。

これまでは、そこにある環境下で何が出来るかを考えて舞台を作ってきたという染五郎。アメリカ公演で新しい技術を使ったことで「何がしたいのか、自由な発想が大事なんだとすごい感じた」という。これからの歌舞伎の未来がどう創られていくのか期待したい。

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