長塚圭史、親子のための舞台を再演
2015.8.21 15:10

テレビドラマ『Dr.倫太郎』など俳優として活躍する一方、演劇界では鋭い感触の舞台を作る作・演出家として常に注目を集めている長塚圭史。彼が2012年に演出した『十一ぴきのネコ』が再演、大阪でも上演されることになった。

俳優だけでなく、演出家としても活躍する長塚圭史
俳優だけでなく、演出家としても活躍する長塚圭史画像一覧

本作は馬場のぼる原作の人気絵本を、劇作家・井上ひさしがミュージカルにしたもの。11匹のノラネコたちがユートピアを目指しながらも、やがて皮肉な結末を迎える姿が描かれる。「45年前の作品なのに、その当時書かれたこと・・・デモがすごく起こっている状況とか、ゾッとするほど今とリンクしているんです。それが繰り返されているのは、どういうことなんだろうと。でもそれが世の常なのかもしれないし、普遍的な話ということだと思います」

初演では歌モノ舞台の演出が初めてだった上、キャストもミュージカルになじみがない俳優ばかり。そのため、普通のミュージカルとはちょっと違うアプローチで挑んだそうだ。「学校の音楽室をイメージして、紅一点の荻野清子さんの演奏のもとみんなで一緒に遊びながら作っていくという感じでした。再演はそのプロセスをもう一度踏みつつ、もう一歩スパイスを効かせたり、精度や密度を高めていきたいです」

「精度や密度を高めていきたい」と語る長塚圭史
「精度や密度を高めていきたい」と語る長塚圭史画像一覧

副題に「子どもとその付添いのためのミュージカル」とあるように、主なターゲットは親子連れ。実は初演では、子どもたちの反応が一番うれしかったと言う。「休憩中や劇場からの帰り道で、劇中の歌を歌ってる子どもがたくさんいたそうで、それでやる気が起きました。その一方、はしゃいでる子どもの隣で大人が、『こんな辛らつな話を子どもに見せていいの?』という所に落とし込まれていたりして(笑)。観劇後に、子どもがわからなかった点について一緒に話し合ったりと、大きな視野での対話ができる作品になってます。でも単純に『どのネコが好きだった?』、『どの歌が好きだった?』という会話もできるので、ビクビクせずに来てください」

取材・文/吉永美和子

こまつ座第112回公演『十一ぴきのネコ』

日程:2015年10月24日(土)~25日(日)・時間は日程により異なる
会場:シアターBRAVA!
料金:一般7,800円、高校生以下4,800円(全席指定)
※学生席は入場時学生証要提示(小学生以下を除く)、3歳未満入場不可
電話:06-6946-2260(シアターBRAVA!/10:00~18:00)
URL:http://theaterbrava.com/play/201510neko11.shtml

  
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