今年35周年を迎える劇団☆新感線。それを記念し、昨年公演した舞台『蒼の乱』が早くもゲキ×シネで映像化。５月９日の公開にあわせて全国を巡業している主演の天海祐希が、大阪で舞台挨拶を行った。

新感線の魅力を聞かれた天海は、「自分が客席で見てるとなんて上手いんだろうってすごい悔しくなる人たちで、一緒に舞台に上がるとこんなに心強い人たちはいない」と絶賛。舞台が始まる前には「ゆりちゃん、新感線よろしく頼むね」と古田新太に声をかけられ、「今回は古ちん先輩がいないので、残念」とお互いを愛称で呼び合う間柄、劇団看板役者の不在を残念がった。

共演者の松山ケンイチについて、「とても良い意味での『田舎っぽさ』が将門という役を彷彿させる」とコメント。会場から笑いがでると、「冗談じゃなくて、あんなに素適な、牧歌的な、風の匂いや草の匂いを表現できるような役者さんなんていないですよ」と本心で褒めているようだった。

この舞台は、2013年に軽度の心筋梗塞で入院し舞台を降板してからの初舞台。千秋楽を迎えられない辛さを味わったことから「必ず千秋楽のご挨拶をすることをモットーにがんばってきた公演です」と思いを語り、「私、元気です！」と大阪のファンにアピール。終始観客の反応に、その都度ツッコミを入れるなどそのキャラクターは健在だった。