野田秀樹、門外漢なオペラに挑戦
2015.4.14 18:36

NODA・MAP『EGG』再演で、関西に衝撃を与えたばかりの野田秀樹が、日本を代表する指揮者の一人・井上道義とともに、モーツァルトの傑作オペラ『フィガロの結婚』の新演出に挑戦する! 全国10カ所という、オペラ界では異例のツアー公演が組まれていることでも話題騒然な本作について、井上&野田の会見が大阪で行われた。

演出について熱く語る井上&野田
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井上「野田さんはセンスのいい言葉遊びを感動に結びつける才能があって、昔から”いつか一緒に”と思っていました。すでに何度も練習をしていますが、野田さんからも歌い手からもいろんなアイデアが出てきていて、日本のオペラ界に一石も二石も・・・という感じのものができるんじゃないかと思います」

野田「オペラは門外漢な感じがしてちょっと臆していましたが、やり始めるとどんどん面白くなってきていますね。オペラの魅力は、やっぱり圧倒的に歌。歌手がドーンと歌い始めたら”何も(演出)しなくていい。歌を聴きたい”と思う瞬間が多々あります」

お互いをリスペクトし合う
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野田版フィガロは、黒船来航時の長崎が舞台。来日したイタリア人伯爵夫妻と、その邸宅で働く日本人たちが巻き起こす恋の喜劇を、庭師の男を狂言回しにして見せていく。

野田「人間って、愛とか恋とかに一番関心がありますからね。登場人物はすべてそこに絡んでいて、いろんな種類の恋があるので、それが一番面白い部分だと思います。ただ日本人が(原語の)イタリア語で歌うことが不思議でない状況にしたかったので、この設定にしました」

井上「野田さんが、”この中には”許す”って言葉がたくさん出るけど、人間はそんなに簡単に許せないだろう”と指摘したんです。モーツァルトの音楽って、楽しげに響いてるけど実は(内容が)暗いとか、いつも裏腹。この作品も、音では全然許せてないのに、言葉では”許す”と言ってたりするから、とても鋭いですよね。俺は”喜劇で終わらせて!”と言ってるけど、違う感じに持って行きたいみたいです」

とはいえ『フィガロの結婚』をちゃんと知らないと、楽しめないのでは・・・とためらう人には、オペラのプロたる井上からこんな頼もしい(?)言葉が。

「誰もわかってないんだ、あんなややこしい話(笑)。でもこの舞台を見たら、話は非常に見えてくると思う。とはいえ野田さん流で成功するだけでは面白くないんで、音楽的にも成功したいです」

井上道義×野田秀樹 モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚~庭師は見た!~」

日程:2015年5月30日(土)・31日(日)
場所:フェスティバルホール
URL:http://lmaga.jp/event.php?id=6175

日程:2015年6月6日(土)・7日(日)
場所:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
URL:http://lmaga.jp/event.php?id=6176

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