大阪・池田に全国から約3000人!「ウォンバットの日」にファン集結、ドイツからの参加者も…サプライズ発表にどよめき

2時間前

「我こそはウォンバット顔選手権」に出場したウォンバットそっくりさんたち(10月18日撮影、五月山体育館)

(写真14枚)

10月22日は「世界ウォンバットの日」。世界最高齢のオス「ワイン」(37歳)ら5頭が暮らす大阪府池田市で、ウォンバット愛あふれるイベント『ウォンバットの日2026』が10月18日に開催された。

会場となった「五月山体育館」には、そっくりさんを決める『我こそはウォンバット顔選手権』や、人気ナンバーワンを決める『ウォンバット総選挙』など、ファン心をくすぐる企画がずらり。全国から約3000人が集まり、ウォンバットづくしの1日を満喫した。

ウォンバットの仮装をした人も(10月18日撮影、五月山体育館)
ウォンバットの仮装をした人も(10月18日撮影、五月山体育館)

■ もふもふの魅力に国境なし! ドイツから13時間かけて参加

ウォンバットは「地上のコアラ」とも呼ばれる有袋類。オーストラリア南東部やタスマニア島に生息する草食動物で、もふもふの体にずんぐりとしたフォルム、つぶらな瞳が愛らしい。国内で飼育されているのはわずか6頭だ。

そのうち5頭が暮らす「五月山動物園」は現在、改修工事中。ウォンバットたちに会えない状況にもかかわらず、今年も全国から“ウォンバッター”(ウォンバットファンの愛称)が集結した。会場では、情報交換に花を咲かせたり、グッズを楽しんだり、ウォンバット談議に夢中になったりする姿があちこちで見られた。

ウォンバットゲームへの参加を呼び掛ける専門学校生(10月18日撮影、五月山体育館)
ウォンバットゲームへの参加を呼び掛ける専門学校生(10月18日撮影、五月山体育館)

なかには、ドイツから約13時間かけて駆けつけたファンも。今回で4回目の参加となるトビー・ゼップさんは、「小さくてもふもふしたウォンバットがかわいい」と目を細める。

「ドイツにも4カ所の動物園にウォンバットがいるけれど、夜しか見られない。池田のほうがいい。ウォンバットが町のいたるところにいて、日本のウォンバッターさんと交流できてうれしい」。

SNSを通じて“ウォン友”も増え、国境を越えた交流を楽しんでいるという。

イベント参加のためにドイツからやって来たトビー・ゼップさん(10月18日撮影、五月山体育館)
イベント参加のためにドイツからやって来たトビー・ゼップさん(10月18日撮影、五月山体育館)

埼玉県から参加した女性は、前日に「ウォレス」(オス・30歳)が暮らす長野県の「茶臼山動物園」で開かれたウォンバットイベントに参加し、その足で池田へ。約20年前、ウォンバットが人間の子どもを追いかける映像をテレビで見たことがきっかけで、その魅力にハマったという。今では、ウォンバットを中心に生活が回るほど夢中になっている。

「ウォンバットがきっかけで、池田市のことを知れたり、知り合いができたり、視野が広がりました。『ウォンバットの日』のイベントは、日ごろSNSでつながっているウォン友さんと交流できる特別な日です」。

ウォンバットがつないだ縁は、動物好き同士の交流にとどまらず、町との出合いや新たな人間関係にも広がっている。

風船でウォンバットをかたどったウェルカムバルーン(10月18日撮影、五月山体育館)
風船でウォンバットをかたどったウェルカムバルーン(10月18日撮影、五月山体育館)

■ マルシェにワークショップ、会場はウォンバットまみれ

今年で5回目となる『ウォンバットの日2026』。会場には、ウォンバット愛あふれるグッズが並ぶ「ウォンバットマルシェ」をはじめ、飲食店やキッチンカーも登場した。

ウォンバットの顔をかたどったパンも(10月18日撮影、五月山体育館)

この日のために再結成された「五月山動物園」専属のアイドルグループ・Keeper Girls(キーパーガールズ)は、園で暮らすウォンバットたちの名前を盛り込んだ歌などを披露。ステージは盛り上がりを見せ、うちわ作りやバッジ作りのワークショップもにぎわった。

この日のために再結成された五月山動物園専属のアイドルグループ「Keeper Girls」(10月18日撮影、五月山体育館)
この日のために再結成された五月山動物園専属のアイドルグループ「Keeper Girls」(10月18日撮影、五月山体育館)

盛り上がりの大きな山場となったのが、この日のために来日した、オーストラリア・タスマニア島にある野生動物保護区「トロワナ・ワイルドライフ・サンクチュアリ」のアンドリュー・ケリー園長によるトークステージだ。

重大発表を行った「トロワナ・ワイルドライフ・サンクチュアリ」のアンドリュー・ケリー園長(10月18日撮影、五月山体育館)
重大発表を行った「トロワナ・ワイルドライフ・サンクチュアリ」のアンドリュー・ケリー園長(10月18日撮影、五月山体育館)

ケリー園長は、37年前に交通事故で母親を亡くし、母親の袋の中で奇跡的に生きていた赤ちゃんのワインを保護。ミルクを与えて育てた、いわば“命の恩人”だ。

「ワインは生意気で元気だったから、日本へ行くべきだと思いました。今も元気に生きているとは、感慨深いです」。

久しぶりの再会を喜んだケリー園長は、さらに「2027年にメスのウォンバットを池田市に迎えたい」とサプライズ発表。会場からはどよめきが起こった。

実現に向けて、トロワナでの繁殖によってメスが誕生することを期待しているといい、「来年にはメスのウォンバットを池田市に連れてくることができれば」と語り、会場を沸かせた。

盛り上がった『ウォンバットの日2025』のエンディング(10月18日撮影、五月山体育館)
盛り上がった『ウォンバットの日2025』のエンディング(10月18日撮影、五月山体育館)

■ ウォンバットたちの恋の行方にも注目!?

千葉県から参加した女性は、今後のウォンバットたちの関係にも期待を寄せる。

「人間の年齢に換算すると100歳以上というワインが、国内唯一のメスのユキちゃんに恋して、元気に若返ったように、どのウォンバットとくっつくのか、恋模様が楽しみ」。

改修中の「五月山動物園」で再びウォンバットたちに会える日、そして池田に新たな仲間がやって来る日を、全国のウォンバッターが心待ちにしている。

取材・文・撮影/西部マキコ

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