松下洸平、ショックすぎて怪演「ちいかわになった」「顔芸が止まらない」【豊臣兄弟】

2時間前

『豊臣兄弟!』第40回より。出奔した家臣・石川数正からの手紙を読む徳川家康(松下洸平)(C)NHK

(写真13枚)

豊臣秀吉の名参謀と言われた弟・豊臣秀長(小一郎)のサクセスストーリーを、仲野太賀主演で描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。

10月18日放送の第40回「あさひの輿(こし)入れ」では、出奔した石川数正と入れ替わるように、兄弟の妹・あさひが徳川家康の元に送られることに。あさひが心置きなく離縁できるよう、夫・副田吉成(甚兵衛)が取った行動に、SNSは号泣状態となった。


■ 家康が出した、和睦の条件は…第40回あらすじ

石川数正(迫田孝也)が出奔しても、秀吉に逆らう姿勢を崩さない徳川家康(松下洸平)だったが、秀吉の身内を正室とするのを条件に、和睦に応じることになった。

該当する身内は、兄弟の妹・あさひ(倉沢杏菜)ただ一人。すでに副田吉成(前原瑞樹)という仲睦まじい夫のいる身だったが、秀吉はあさひに「お前にしかできぬ務め」と諭し、吉成にも関白の命令として、逆らうなら厳罰にすると圧をかけた。

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。離縁するよう副田吉成とあさひに頭を下げる豊臣秀吉(池松壮亮)(C)NHK

吉成はあさひと逃げようとするが、その現場を小一郎に押さえられる。密告者がいたことを小一郎が告げると、吉成はあさひが密告したと罵声を浴びせ、離縁を宣言。

しかし、実際は、ようやく豊臣家の役に立つ機会が来たことで、迷いを見せるあさひの背中を押すために、吉成が仕組んだ狂言だった。出家の決意をした吉成は、庭でこっそりとあさひを見送り、それに気づいたあさひも、そしらぬふりをしながら感謝の言葉を伝えるのだった。

■ 松下洸平、ショックで「史上一番の怪演」

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。家臣・石川数正の出奔を知り、ショックで笑い続ける徳川家康(写真中央、松下洸平)(C)NHK

先週のラストに引き続き、石川数正出奔というショッキングな出来事から始まった第40回。

数正の力強い表情を見て、家康と示し合わせて諜報する気で来たのかな? と思った人も多かったが、数正の置き手紙を見た家康は、しばし呆然としたあと狂ったように高笑いをしていたから、実はまったく関与してなかったと判明。大きすぎるショックを埋めるためにひたすら笑いつづける松下洸平の演技が、本当に狂気の域だった。

SNSでも「家康殿、ご乱心」「ヤッスがちいかわになっちゃった」「数正だけは何があろうと寝返る事はないと思ってたんだろうなあ。私もそう思うよ」「あまりに痛いと、人は笑う。心が痛すぎると痛みで壊れないように、脳が反応して笑いがこみ上げるのだよ」「家康公の顔芸が止まらないw 狂気を感じる笑い・・・つくづく大河で光る怪演だなあ」「洸平さん史上一番の怪演を見た気がする」など、松下の演技込みで打ち震えるような声が相次いだ。

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より、回想シーンにて。小牧・長久手の戦いの後、覚悟を決めた石川数正(迫田孝也)(C)NHK

しかし、その後の数正の回想と、秀吉との面会時の会話から、数正の心は今も徳川家にあることがわかった。「もう誰にも頭を下げない」と意固地になり過ぎた家康を諌めるために、自分が裏切ることで目を覚まさせようとしたわけだ。

この捨て身の忠臣ぶりに「離れていても、心は1つ!!(でも悲しみ)」「自身が主張した秀吉対策『秀吉が死ぬのを待つ』を実行させるための一手なんだろうな」「『爪をかむのはおやめくだされ』家康公の事をよく分かってらっしゃる」「迫田さんいいよ。愛が伝わってきたよ」などのコメントが。

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。関東地方の戦国大名・北条氏政(写真左、谷原章介)に戦の準備をしていることを話す徳川家康(写真右、松下洸平)(C)NHK

それなのに家康と来たら、数正ロスを振り払うかのように戦の準備を進め、こうなると秀吉も黙ってられないので戦闘秒読み体制に。もしここで秀吉VS家康が実現していたら、良くて徳川家の弱体化、最悪滅亡は待ったなしだった。

が! ここで日本史上でも最大規模の大地震「天正地震」が発生。秀吉の支配エリアが大きな被害を被ってしまい、もはや戦どころではなくなった。本当に徳川家康という男はつくづく強運の持ち主だったし、非常事態に対してテキパキと動ける豊臣レディースたちの頼もしさったらなかった。

■ 家康の「正室よこせ」→無理難題のはずが…

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。織田信雄から和睦についての報告を受ける豊臣秀吉(写真左、池松壮亮)と秀長(写真右、仲野太賀)(C)NHK

そこで、家康と和睦を結ぶことを決めた秀吉だったが、ここで交渉役を務めたのが、小牧・長久手の戦いで家康からひどい目に遭い、秀吉にこき使われる身の上となった織田信雄(山脇辰哉)!

すっかり穏やかになり、家康にいたぶられた自分の二の舞にならないよう、秀吉に忠告する姿に、SNSも「ノブカッツお久しぶりぃ!!」「『わしのために働いてちょ』と言われた通り働いてる信雄」「『そうならぬよう、お気を付けくださいませ』さすがは信長の天下を継げなかった男、実感がこもり過ぎている」などの言葉が並んだ。

家康が出した和睦の条件は「秀吉の身内を自分の正室に差し出すこと」。前妻の築山殿の逝去以来、家康の正室は空席だけど(当時の妻たちはすべて側室扱い)、そこに座れるような女性の親族が、お前にはいないだろうヤーイヤーイ・・・というのが、家康の狙いだったはず。

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。地震で怪我をした夫・副田吉成(前原瑞樹)に、里芋を食べさせるあさひ(倉沢杏菜)(C)NHK

しかし、秀吉たちは、戦をすることなく家康を懐柔する最後の手段として、先週も今週も仲の良さをアピールしていた、あさひ&甚兵衛夫婦を離縁させることになった。

史実的にそうなることはわかっていたけど、いざそのときが来るとあまりにも辛い。SNSも「仲睦まじい姿を先週と今週見せられてからのこの展開」「上に立ったはずなのに誰よりも追い詰められてる不思議」「こんなことならずっと農民の時が良かったって思うかもなぁ」と嘆く声とともに「お身内で独身なら、大政所様は?」「わざわざ離縁させなくても未亡人の大政所様がおるやろ」と、母・なか(坂井真紀)を勧める声がつぎつぎにあがっていた。

■ 離縁宣言…“愛ある嘘”に気づく名探偵秀長

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。離縁して徳川家康に嫁ぐよう、豊臣秀吉から命じられるあさひ(倉沢杏菜)と夫・副田吉成(前原瑞樹)(C)NHK

当然嫌がる2人に対して、秀吉はついに身内としてのお願いから「関白命令」に切り替えて、断ったら厳罰を下すという手段に。

そこで2人は手に手を取って駆け落ち・・・するかと思ったら、あさひが土壇場でキャンセルの申し出。しかも秀長に密告があって、2人は家を出る前にとらえられた。そこで吉成はとっさにあさひを疑い、怒りの離縁宣言をするが、名探偵秀長は、これが吉成の狂言だと見抜いていた。

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。駆け落ちを密告したのはあさひではないかと疑う夫・副田吉成。写真左から、副田吉成(前原瑞樹)、豊臣秀長(仲野太賀)、あさひ(倉沢杏菜)(C)NHK

姉のとも(宮澤エマ)が豊臣秀次(山田涼介)などの息子たちを産んで、秀吉の人質外交の大きな助けになったのに対して、自分は子どももいないし、当然戦にもいけないし、ほかに家に役立つようなスキルもなし。

せめていつも笑顔で、周囲を明るくすることしかできなかったことに後ろめたさを感じていたあさひが、ついに兄たちを助けられる立場となった。その役目を引き受けたいというあさひの希望を察して、心置きなく別れられる愁嘆場を自作自演するだなんて、これを愛と呼ばなくてなんて呼ぶの?

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。あさひのために離縁を決心した夫・副田吉成(前原瑞樹)(C)NHK

SNSも、2人が捕まった辺りで「それ本音か?」「わざと嫌われること言ってるやつだ」と気づいてる人も多かったが、

吉成の真の狙いがとわかったときは「ほらやっぱりいいい、うああああだらくそおおおお」「自分を悪者にしてまで。あさひに誤解されてまで。やだもう何もかもが辛すぎる」「やばい、これ数正と甚兵衛の愛ある嘘が切ない回じゃないの」「自分の妹をこんなにも大切に愛してくれてるなんて最高だろ」などの感動の声が止まらなかった。

■ 大河ドラマ史上、最大に泣かせる“あさひ”

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。豊臣秀長(仲野太賀)に促され、大坂城の庭を眺める妹・あさひ(倉沢杏菜)(C)NHK

そして、家康と再婚することになったあさひ。最後に大坂城の庭を見るように秀長があさひをうながすと、吉成が茂みからこっそりとあさひを見送っていた。

池に吉成の姿が反射して、隠れていることに気づいたあさひは、秀長に話しかける体で、前夫への感謝と別れの挨拶を・・・そして母や姉たちがドタバタして、あさひの気が逸れている間に、秀長は出家するという吉成を見送った。なんとも切なく、しかし爽やかな別離にSNSは号泣状態に。

「大河史上最大に泣かせにくるあさひ」「一緒に居るだけが愛じゃない、泣ける〜」「良かった、あさひの心も少し救われた気持ちで締めくくって・・・」「あさひちゃんが泣く泣く嫁ぐではないのがいい。泣く泣く離縁しても、徳川に胸張って行くのがいい」「庶民だったのに立派な戦国の姫になり申した」「今まで『醜女の役立たず』が過去の歴史から知るあさひちゃん像なのだが、ここまで深く掘り下げていただいてありがとう」などのコメントが上がっていた。

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。豊臣秀吉の妹・あさひ(倉沢杏菜)を正室として迎えた徳川家康(松下洸平)(C)NHK

そして家康も、自分の思惑が外れた悔しさを抑えて、あさひに「浜松、おいしいものいっぱいあるよ!」と、ジェントルな対応だったのも救われた。

SNSでも「無理難題を押し付けたら応えられてしまった家康が困惑してるの流石に面白い」「あさひには意識して優しい声で話しかけてる家康に安心」「松下家康はあさひちゃんを大切にしてくれるか心配だぞ。頼むぞまじで。ほんとに」と、あさひの幸せを願う声であふれていた。

『豊臣兄弟!』第40回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第40回より。徳川家康に嫁いできたあさひ(倉沢杏菜)(C)NHK

家康にとっては家族のような存在だった数正、豊臣兄弟にとってはただただかわいい妹だったあさひ。お互いが大事な「家族」を手放すことで、両家を隔てる壁が大きく崩れる回となった。

とはいえ、壁は完全に崩れたわけではなく、まだ障壁は残っている。次週ではその最後の壁も外れそうな両家だけど、このネチネチと頑固な松下家康を、どうやったらたらしこめるのか。人たらし兄弟の一世一代のたらし術が、どんなものになるのか期待しておこう。

◇

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。10月25日放送の第41回「家康の野望」では、秀吉があさひだけでなく、母・なかまで送り込んだことで、家康がついに上洛。秀吉との謁見が実現するまでの、秀長と家康の水面下での攻防が描かれる。

文/吉永美和子


【動画】松下洸平が「ちいかわになった」場面

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