“きれいごとにしない”朝ドラ『ブラッサム』、主演・石橋静河に加賀まりこ「ぶりっこヒロインやらないで」

2時間前

朝ドラ『ブラッサム』第1週試写会に登壇した(左から)父・清治役の渡部篤郎、母・リョウ役の国仲涼子、主人公・珠を演じる石橋静河、晩年の珠を演じる加賀まりこ、珠の秘書・藤川優子役の松たか子(9月7日)(C)NHK

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秋から放送をスタートする連続テレビ小説第115作『ブラッサム』の第1週試写会が9月7日、「NHK放送センター」(東京都渋谷区)でおこなわれ、石橋静河、加賀まりこ、松たか子、渡部篤郎、国仲涼子のメインキャスト5人と制作統括の村山峻平が登壇。放送直前の意気込みを語った。

■ 石橋静河「お祭りが始まったな!」第1週映像を完成お披露目

本作は作家・宇野千代をモデルに、明治・大正・昭和を生き抜いた主人公・葉野珠の激動の人生を描く。珠を演じる石橋静河は、第1週の映像がお披露目されたことに「『お祭りが始まったな!』という感じ」と、ワクワクした表情でコメント。

「本当に素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんに支えられながら、私は珠を日々演じているんですけれど。これ以上頼もしい座組はないと思うぐらい最高のチームでやっております。『ブラッサム』がたくさんの人に届いて、たくさんの人の背中を押す作品になっていったらいいなと、心から願っております」と、“座長”としての意気込みを述べた。

■ 加賀まりこが制作陣と石橋静河に「お願いしたこと」とは

80代以降の珠を演じる加賀まりこは、ドラマ内で時代が行き来することをふまえて、「石橋さんが演じる珠がずっと頑張って、悲惨な状況にあるときでも、こんな能天気に暮らしている私と(秘書・藤川優子を演じる)松さんが出てくるので、邪魔になるのがいちばん嫌で。でも逆に、ほっとさせることができればいいなと思いました。それが今回、この役をやってみようかなと思った理由のひとつです」と、出演オファーを受けた背景を明かした。

また、『ブラッサム』という作品に望むこととして、加賀は「宇野千代さんという自由闊達に生きた女性を主人公のモデルに選ぶというNHKの判断が、中途半端にならないように作ってほしいなと…珠を演じる私としては思います。制作陣に対しては、“きれいごと”にしないでほしいということ、石橋さんには『ぶりっこのヒロインなんてやらないでね』とお願いしました(笑)」と話し、会場を沸かせた。

朝ドラ『ブラッサム』第1週試写会にて、会見の終わりに、宇野千代が生前「ポジティブのおまじない」としてよく言っていた「最高でーす!」のポーズを全員で披露した(9月7日)(C)NHK
朝ドラ『ブラッサム』第1週試写会にて、会見の終わりに、宇野千代が生前「ポジティブのおまじない」としてよく言っていた「最高でーす!」のポーズを全員で披露した(9月7日)(C)NHK

■ 朝ドラ史上最“エキセントリックお父さん”演じる渡部篤郎

珠のモデルである宇野千代は、著書の中でたびたび父・俊次さんについて「ドストエフスキーの作品に出てくるような奇人・狂人」と評している。それだけに、俊次さんをモチーフとした珠の父・清治は理不尽で放蕩無頼。朝ドラ史上随一の「エキセントリックお父さん」と言っても過言ではない仕上がりになっている。

清治を演じる渡部篤郎は、「とんでもない父親なんですけれども、私のような心の優しい人間に果たしてできるのか。頑張って、無理して演じております」と話し、会場の笑いを誘った。

■「最後まで悪い父親のまま」渡部篤郎が語る清治の役どころ

続けて、「たぶん皆さんが見て、僕が演じる清治は最後まで悪い父親のまま。それでいいと思うんですよ。清治の身勝手さをきちんと演じなければ、中途半端になってしまうわけで。そこが台本にもしっかりと書いてありましたから。僕はもう、その通り演じようと思いました」と語る渡部。

珠と清治の関係性が、のちに作家としての珠の原点になることについてどう思うかとたずねると、「いい父親か悪い父親か、それは珠が思うことじゃないですか。だから僕はあまりそこは考えず、思いっきり台本通りに清治を演じました」と、役どころについて話した。

『ブラッサム』は9月28日から放送を開始する。第1週の週タイトルは「私の父、私の母」。

取材・文/佐野華英

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