シニア向けから一変…「JR芦屋駅」が“使える駅”へ!大丸リニューアル&南口再開発で目指す、街の姿は?

3時間前

JR芦屋駅(Lmaga.jp撮影)

(写真8枚)

JR芦屋駅直結の百貨店「大丸芦屋店」(兵庫県芦屋市)が8月28日、5年ぶりとなるリニューアルを完了させた。初日には、フィナンシェで知られる「ちひろ菓子店」による全国初のシュークリーム専門店「CHIHIRO the CHOUX(チヒロ ザ シュー)」などに長蛇の列ができ、大きな賑わいを見せた。

ここ6年で近隣住民や利用者にとって「使える駅」へと大きく変化したJR芦屋駅周辺。続く9月に着工を迎える注目の「駅南口再開発」について、芦屋市長・高島崚輔氏に話を聞いた。

■ シニア向けから一変、若年層を呼び込む駅ビルへ

同駅の開業は大正2年(1913年)。阪神の芦屋駅・打出駅(1905年)や阪急芦屋川駅(1920年)と並び長い歴史を持つ。1980年には北口に「大丸芦屋店」が入る「モンテメール」、1986年には商業施設「ラポルテ」が開業し、長年親しまれてきたが、施設の老朽化に伴い、近年は一部の店舗を除いて「年配者が利用する施設」というイメージが定着していた。

「大丸芦屋店」外観(Lmaga.jp撮影)
「大丸芦屋店」外観(Lmaga.jp撮影)

大きな転機となったのが、2020年におこなわれた「モンテメール」の大規模リニューアルだ。ターゲット層を従来の50〜60代から30〜40代へと拡大し、「スターバックス」「成城石井」「無印良品」など話題のテナントを誘致。若い層が目的を持って訪れる場所へと生まれ変わった。

「JR芦屋駅」にはユニクロなどもオープン(Lmaga.jp撮影)
「JR芦屋駅」にはユニクロなどもオープン(Lmaga.jp撮影)

さらに2023年にはJR芦屋駅舎自体が改修され、エスカレーターの設置や「ユニクロ」、食料品店「YAMASHO」などの出店により、日常の買い物が一所で完結する利便性を獲得した。

■ デパコス29ブランド集結!「大丸芦屋店」の挑戦

そして今回実施されたのが、「大丸芦屋店」のリニューアルだ。全国初のスイーツ店「CHIHIRO the CHOUX」をはじめ、関西初のキャビア専門店「プルニエ」などもオープン。

出来立てフィナンシェの「ちひろ菓子店」とシュークリーム専門店「CHIHIRO the CHOUX」(Lmaga.jp撮影)
出来立てフィナンシェの「ちひろ菓子店」とシュークリーム専門店「CHIHIRO the CHOUX」(Lmaga.jp撮影)

なかでも最大の目玉は、若い世代へ大きくシフトした化粧品売り場。従来の高級ブランド7カウンターから、コスメオンラインストア「DEPACO(デパコ)」と連動したセミセルフ型の29ブランド体制へと一新された。

吹き抜けの明るい1階西側エリアに「DEPACO」リアル店舗など6ショップがオープン(Lmaga.jp撮影)
吹き抜けの明るい1階西側エリアに「DEPACO」リアル店舗など6ショップがオープン(Lmaga.jp撮影)

店頭のQRコードからオンラインで詳細情報を確認し、その場でサンプルを試して購入できるほか、ECサイト上の160ブランドの商品を送料無料で店頭受取できる仕組みも導入。リアルとオンラインを融合させた新たな買い物のスタイルを提案する。

■ 南口再開発、高島市長が目指す「歩きたくなる街」

北側の賑わいに続き、いよいよ9月に着工するのが「JR芦屋駅南地区の再開発事業」だ。道路やロータリーの整備をはじめ、商業施設、図書館などの公益施設、高層マンションが建設される計画が進む。

再開発中の「JR芦屋駅」南側(Lmaga.jp撮影)
再開発中の「JR芦屋駅」南側(Lmaga.jp撮影)

芦屋市長の高島崚輔氏は、「再開発の一番の目的は、交通広場や歩道の整備による安全性の向上。しかし、せっかくつくるなら市民の皆さんに愛される場所にしたい。再開発ビル3階の約1000平方メートルの活用方法については『あしやエキラボ』を通じ、市民と一緒に考えています」と話す。

再開発中の「JR芦屋駅」南側の未来図(Lmaga.jp撮影)
再開発中の「JR芦屋駅」南側の未来図(Lmaga.jp撮影)

大阪と三ノ宮という2大拠点に挟まれた芦屋駅において、単に駅を豪華にするだけでは不十分だと市長は捉えている。

「駅前からいかに街の中へと歩き出してもらえるかを大事にしたい。整備中の『駅前線』の南には茶屋さくら通りや鳴尾御影線があり、少し行けば芦屋川もある。大規模開発だけに頼るのではなく、駅を起点に点在する芦屋の魅力を繋げ、街全体を盛り上げたい」と意気込みを語った。

左から、大丸芦屋店・小鷹紗綾香店長と芦屋市長・高島崚輔氏(Lmaga.jp撮影)
左から、大丸芦屋店・小鷹紗綾香店長と芦屋市長・高島崚輔氏(Lmaga.jp撮影)

解体作業がほぼ完了し、更地となった南口エリア。『JR芦屋駅南地区第二種市街地再開発事業』は、2030年に再開発ビルが竣工、2031年にペデストリアンデッキなどが完成し、2032年度に全体が完成する予定だ。

取材・文/太田浩子 写真/Lmaga.jp編集室

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