【裏話】ジャワティのパッケージにある「シンビーノ」って何? 実は“炭酸飲料”から始まった、意外な歴史

2時間前

ジャワティストレートのパッケージにある「sinvino」って…?

(写真6枚)

自動販売機でもよく見かける、無糖ですっきりとした飲み口の「ジャワティストレート」。筆者も日頃から愛飲しているが、ふとパッケージを見ると「sinvino(シンビーノ)」というロゴがあることに気づいた。今まであまり意識していなかったが、この「シンビーノ」とは一体…?製造元の「大塚食品」(本社:大阪市中央区)に、その意味や歴史について聞いた。

■ 無糖紅茶・ジャワティの由来は“炭酸飲料”だった?

赤いボトルおなじみの「ジャワティストレート」だが、正式名称は「シンビーノ ジャワティストレート レッド」という。そもそも「シンビーノ」というワード自体、他ではあまり聞かない気がするが、これはどういう意味なのか…。

同社の担当者に聞いてみると、「シンビーノ」とはスペイン語で「ない」を意味する「sin」と、「ワイン(アルコール)」を意味する「vino」を組み合わせた造語のことで、「ノンアルコール」という意味なのだとか。

ジャワティストレートのパッケージにある「sinvino」って…?
ジャワティストレートのパッケージにある「sinvino」

つまりシンビーノ=ノンアルコールのドリンクシリーズということになる。記念すべき第1弾、甘みのある炭酸飲料「シンビーノアップル」は1982年に発売され、それを皮切りにローズヒップ、グァナバナ、マンゴーなども発売された。ジャワティしか知らない世代からすると、「最初はジャワティじゃなかったの!?」と驚かされる。

シンビーノシリーズの第1弾「シンビーノ アップル」。当時は「シンビーノ」が全面に出されていた(写真提供:大塚食品)
シンビーノシリーズの第1弾「シンビーノ アップル」。当時は「シンビーノ」が全面に出されていた(写真提供:大塚食品)

そしてジャワティは1989年発売なので、シリーズでは比較的後発ということになるが、なぜ現在ではジャワティシリーズのみが残っているのか。それはシンビーノのテーマが「食事の味を引き立て食卓を華やかに彩るテーブルドリンク」であることに深く関係している。ヨーロッパでは当時、食事中にアップルタイザーやアップルシードルといった甘い飲み物が楽しまれていた。

そんな背景もあって初代・シンビーノアップルが誕生したわけだが、発売から数年経ち「食事に合う飲み物とは何か」を改めて考えた際、「無糖・無香料」、つまり「余計なものを入れないこと」こそが食事を邪魔しない飲み物になるのではないかという考えに行き着いたという。

■ ジャワティ誕生のきっかけは、アメリカの食事会

「食事に合う飲み物」を模索していたところ、1988年に同社の社員がアメリカの研究所の竣工式に招かれた際、食事会でアイスティが提供された。そのアイスティが料理とあまりにマッチしていたことに衝撃を受け、「ジャワティストレート」の具体像が決まった。

現在販売されている「シンビーノ ジャワティストレート」「シンビーノジャワティストレートホワイト」(写真提供:大塚食品)
現在販売されている「シンビーノ ジャワティストレート」「シンビーノジャワティストレートホワイト」(写真提供:大塚食品)

現在、シンビーノは「ジャワティストレート」シリーズのみとなり、2012年にホワイトが加わって以来、定番のレッドとあわせて二本柱で展開している。

パッケージの変遷(写真提供:大塚食品)
パッケージの変遷(写真提供:大塚食品)

パッケージも1982年当時は「シンビーノ」が大きくプリントされていたが、現在では「ジャワティ」の方を前面に出すデザインとなっている。その理由を「現在のジャワティは『シンビーノ(ノンアルコール)』だけでなく、『食事に合うテーブルドリンク』としてお客様にお伝えしたいと考え、このようなデザインとなりました」と担当者は語る。

パッケージの変遷(写真提供:大塚食品)
パッケージの変遷(写真提供:大塚食品)

何度も目にしたパッケージだが、「シンビーノ」に込められた意味、そして「ジャワティ」に到達するまでこうも紆余曲折があったとは想像もしていなかった。発売当時から続く「テーブルドリンク」というコンセプトを知った上で飲んでみると、また味わいも変わりそうだ。

取材・文・写真(一部)/つちだ四郎

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