【きょう放送】ABCお笑いグランプリも初導入で話題に…賞レースの「テーマソング」が果たす役割とは?

3時間前

『第47回ABCお笑いグランプリ2026』©ABCテレビ

(写真14枚)

若手芸人の登竜門『第47回 ABCお笑いグランプリ2026』(7月26日・14時30分〜開催)で、大会初となるテーマソングが誕生。Ado「うっせぇわ」の楽曲提供でも知られるシンガーソングライター/ボカロPのsyudouが書き下ろした。

先日おこなわれた『ダブルインパクト〜漫才&コント 二刀流No.1決定戦〜』でも[Alexandros]の「ワタリドリ」が印象的だったように、近年、お笑い賞レースでは大会を象徴するテーマソングが欠かせない存在となっている。賞レースにおける「音楽」の役割とは。

■ ABCお笑いグランプリで初のテーマソング

『ABCお笑いグランプリ』で初めてのテーマソングとなる「我が栄光よ」。

<下を見れば笑える時代/上だけを見て笑わせていたい>と笑いをモチーフにした一節や、<何したって掴み取ってやる/それ以外は全部くれてやる>と頂点を狙う出場芸人の気持ちをくみとったような歌詞なども登場し、『ABCお笑いグランプリ』の雰囲気にぴったりだ。

お笑いの賞レースではこうしたテーマソングが設けられることが多く、PV映像などと共に大会の盛り上げに一役買っている。

■ M-1、キングオブコント…賞レースを彩る名曲たち

『M-1グランプリ』では毎年テーマソングが変わり、旧曲が使用されることが多いのも特徴。2025年はORANGE RANGEの「ミチシルベ〜a road home〜」(2004年)、2024年はASIAN KUNG-FU GENERATIONの「リライト」(2004年)が起用された。

印象深かったのは2022年大会のウルフルズ「暴れだすV」。同曲は2005年発表の「暴れだす」を、ウルフルズが2021年にセルフカバーしたもの。PV映像では、ラストイヤー組らにスポットがあてられ、最後の大舞台を目指して“大暴れ”する様子と楽曲が感動的に重ねられた。

『キングオブコント』は2022年から、ラップグループの梅田サイファーがオープニング曲を担当し続けている。中でも、2022年大会の楽曲「KING」(2022年)は歌詞と出場者のコント内容と偶然一致。

<Who’s the king? 暗転から明転明転から暗転>という一節が出てくるが、大会決勝ではニッポンの社長(辻クラシック、ケツ)が多用した照明の暗転・明転をめぐり、審査員の松本人志(ダウンタウン)が「暗転をたくさん使うコントは難しい」、山内健司(かまいたち)が「暗転をはさむからショートコントっぽくなる」と指摘し、ニッポンの社長・辻が「暗転を使う良さもあると思う」と説明する一幕が見られた。

『R-1グランプリ』では、梅田サイファーに在籍するR-指定がDJ松永と組んでいるヒップホップユニット・Creepy Nutsの「バレる!」(2021年)を2022年大会より起用。Creepy Nutsの楽曲性だけではなく、R-指定は、DJ松永ともにユニットだけではなく“ピン”でも活躍し、また『R-1』とR-指定の名前が「R」でつながっていることなど、大会とアーティストにさまざまな親和性が感じられる点が、同ユニットの楽曲の起用理由にもなっているのではないか。

■ 音楽が芸人たちのドラマを引き立てる

ほかにも『THE SECOND~漫才トーナメント』ではTHE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」(2000年)が定番のテーマソングに。チャンスを掴みきれなかった出場者たちの気持ちと結びつけて聴くことができる。

お笑いの賞レースのPV映像は、数分間の笑いに人生を賭けるお笑い芸人たちのリアルな姿を映し出すものが多い。勝ち上がってきた者、敗れ去った者、それぞれの感情が生々しく映し出される。

賞レースにおける音楽の役割は、テレビドラマの主題歌のように、出場芸人たちが歩んできた軌跡や想いの積み重ねを最大限に引き立てる役割を持っている。つまり賞レースの音楽は、大会を彩るだけではなく、芸人たちの挑戦の意味を補強する重要な演出の一つにもなっている。

文/田辺ユウキ

『第47回ABCお笑いグランプリ2026』

放送:2026年7月26日(日)・14:30〜
ABCテレビにて生放送、ABEMAにて無料生配信

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