友人の口から「便臭」が……注意はできないし、自分も心配に!? すぐできる口臭対策

3時間前

「ママ友の口臭が『う○ち』の臭いだった」という投稿が話題に

(写真5枚)

先日、「ママ友の口臭が『う○ち』の臭いだった」という投稿がX(旧Twitter)で大きな注目を集めた。

それに対して、「みなさんも他人事と思わずに注意してください」と引用投稿したのは、化学のガチオタクとして生活に役立つ面白い化学の知識をXで発信している、ねる(@Neru_Drugstore)さん。

ねるさんの解説で明らかになった、口から発せられる「便臭」の正体と対策法に驚きの声が殺到した。

■花の香りと紙一重!? うんち口臭の正体「スカトール」

「【警告】全人類、口内の細菌が放出する『スカトール(うんちの匂い)』に注意してください!

引用元のケースは、単なる口臭ではなく、タンパク質が細菌によって分解され、文字通り便の臭い成分そのものである「スカトール」が発生している状態と言えます。

実は、『スカトール』は、実は極めて低い濃度ではジャスミンのような花の香りの一部として機能します。

しかし、濃度が一定の閾値を超えると、人間の鼻はそれを『排泄物の臭い』として検知するようにできています。他人事だと思わず、全員、以下の対策を徹底してください。

①フロスと舌ブラシで「スカトールのエサ」を物理的に除去する
②CPCやIPMP、二酸化塩素配合の製品で化学的に殺菌
③こまめな水分補給で唾液の自浄作用を最大化させる

匂い物質『スカトール』対策には、ただ菌を抑えるだけでなく、匂い分子そのものを化学的に無臭化する必要があります。

②でも挙げた『二酸化塩素(ClO2)』は、香料で誤魔化すのではなく、匂い分子を酸化・分解して防ぐ強力な成分です。

A2Careのマウスウォッシュは、アルコールも香料も一切なし。水のような使用感なのに、成分レベルでスカトールなどの不快分子を狙い撃ちします」

<以上、ねるさんのXの投稿より>

■歯磨き粉で「舌ブラシ」はNG!

今回の投稿についてねるさんに詳しく伺ったところ、対策としてあげた3項目のうち、「①フロスと舌ブラシで『スカトールのエサ』を物理的に除去する」場合、少し注意が必要だという。

口臭は、フロスと舌ブラシ、CPCやIPMP、二酸化塩素配合の製品などを正しく使って対策を
口臭は、フロスと舌ブラシ、CPCやIPMP、二酸化塩素配合の製品などを正しく使って対策を

「知らない方も多いですが、舌ブラシを使う際に『一般的な歯磨き粉』を使うのは避けた方が賢明です。多くの歯磨き粉には『研磨剤』が含まれており、非常にデリケートな舌の粘膜(舌乳頭)を傷つけてしまう恐れがあります。粘膜が傷つくとかえって細菌が繁殖しやすくなり、逆効果になることもあるのです。

『舌専用クリーニングジェル』などの専用製品が最適です。これらは研磨剤を含まず、舌の汚れ(舌苔)を浮かせて落としやすくする成分に特化しています。 使用のコツは、薬剤をのせたブラシを『奥から手前へ』と一方向に、力を入れずに優しく動かしてください。理想は1日1回、起床直後です。寝ている間に増殖した細菌を、成分の力で一掃するのが最も効率的です」(ねるさん)

フロスや舌ブラシで「スカトールのエサ」を物理的に除去する場合、少し注意が必要だという
フロスや舌ブラシで「スカトールのエサ」を物理的に除去する場合、少し注意が必要だという

■スカトール対策に有効な「二酸化塩素配合」製品は?

また、「③こまめな水分補給で唾液の自浄作用を最大化させる」場合、「35度~40度前後のぬるま湯、が最強の成分運搬媒体となります」と、ねるさん。

「冷たい麦茶や緑茶は美味しいですが、カフェインやタンニンの影響で口の中を乾燥させやすい側面もあります。まずはぬるま湯でお口の湿度を保ち、自浄作用(唾液)を促すのが基本です」(ねるさん)

そして、「②CPCやIPMP、二酸化塩素配合の製品」については、「CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)は浮遊菌を殺菌する力が強い成分で、『ガム・マウススプレー』や『ガム・デンタルリンス』が代表的です」と、ねるさん。

「IPMP(イソプロピルメチルフェノール)はバイオフィルム(菌の膜)の内部まで浸透する力が強いのが特徴で、ライオンの『システマ」シリーズに多く含まれます。

また、二酸化塩素配合はニオイ成分そのものを酸化分解する力が非常に強く、スカトール対策には特におすすめの成分です。『ブレスラボ』や『ソーソーロ』などが挙げられます」(ねるさん)

■嗅ぎたくない「臭い」を化学視点で対策

だが、相手の「口臭」や「体臭」を指摘するのは難しい問題だ。

化学的な視点から、「嗅ぎたくない側」が出来る対策はあるのだろうか?

「他人のニオイから自分を守るには『嗅覚の順応』を逆手に取るのが最もスマートな防衛策です。私たちの鼻は、ひとつの強い香りを嗅ぎ続けると、その香りに慣れて他のニオイを感じにくくなる特性があります。例えば、ミントやユーカリなどの清涼感のあるアロマをマスクの外側の端に少量垂らすのは非常に有効です。

成分的な裏技としては、メンソール成分(ハッカ油やタイガーバームなど)を鼻の下に極少量塗ることで、鼻の受容体を一時的に清涼感で埋めつくし、不快な分子が結合する隙間をブロックするイメージですね。これで物理的にニオイをキャンセルできます」(ねるさん)

嗅ぎたくない側ができる「受動的」な対策のひとつとして、マスク&アロマも有効なのだそう
嗅ぎたくない側ができる「受動的」な対策のひとつとして、マスク&アロマも有効なのだそう

■自分の健康を「成分レベル」でメンテナンス

今回の投稿が注目を集めたことに対して、「ニオイを単なる『不潔』ではなく、『成分の挙動』として捉える視点が広まったのは、オタク冥利に尽きます」と、ねるさん。

「口臭対策は自分への思いやりでもあると思います。お口の状態を整えることは、全身の健康(歯周病予防や感染症対策)に直結します。ニオイ対策を『他人に迷惑をかけないためのマナー』と捉えると義務感で苦しくなりますが、『自分の体を成分レベルでメンテナンスする贅沢な時間』と考えて楽しんでほしいです」(ねるさん)

殺到したリプライのなかには、「腸内環境を整えたら口臭が改善した」「コーヒーやタバコ、動物性タンパク質にも注意」といった経験談も多く見受けられた。

(画像:ねる 成分オタクさんのXの投稿より)
(画像:ねる 成分オタクさんのXの投稿より)

取材・文/はやかわ リュウ

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