小学校の「令和の裁縫セット」が人気? 大阪・船場の卸売店に大人から問い合わせが続々

2時間前

人気が高いのはポムポムプリン。自分たちが子ども時代に親しんでいたドラゴンに反応する人もいました(提供:日本紐釦貿易)

(写真8枚)

子ども向けの「ソーイングセット」に、「自分用に購入したいという大人からの声が相次いでいます」と、船場の手芸用品卸売会社「日本紐釦(にほんちゅうこう)貿易」(大阪市中央区)がSNSで投稿。なぜ、どのように人気なのか取材しました。

「子どもしか買えないのでしょうか?」という問い合わせが次々と届くため、年齢制限はなく、だれでも購入できることを告知したところ大きな反響が届きました。

「大人買い大歓迎って嬉しい」という声から、「お品がいいんですよ 一生もの」「すごく使いやすくて長持ちするし持ち運びもしやすい」「娘が学校から注文書もらってきたときにしれっと2セット購入した」と、実際に大人になってから自分の分を入手した人の声も。

バリエーションが豊富!(提供:日本紐釦貿易)
バリエーションが豊富!(提供:日本紐釦貿易)

春先になると増えてくる問い合わせ!?

裁ちはさみや糸切りはさみ、針、ピンクッション、メジャー、糸など、手芸の基本となる道具が入ったソーイングセット。

平成女子が使っていたソーイングセット。かわいいですが、細部のデザイン性が令和のものとはやはり違う?(筆者私物)
平成女子が使っていたソーイングセット。かわいいですが、細部のデザイン性が令和のものとはやはり違う?(筆者私物)

大正6年の創業以来、手芸を愛する人たちに100年以上寄り添ってきた同社には、ここ数年、年始から新学年がスタートする春先になると、「大人が買ってもいいのか」「大人も欲しい」などの問い合わせが目立つように。

そんななかで今回の投稿に反響があったのは、「問い合わせるまでではないが潜在的に欲しいという気持ちを、Xが拾い上げてくれたような構図になった」と分析する担当者。

大人が欲しがる理由について、「“入学準備のためのもの”という印象が強い商品ですが、実際には、裁縫道具をひと通り揃えたい方にとって、年齢を問わず便利な商品です。便利さはもちろんですが、ふたを開けたときの“これから何か作れそう”というわくわく感も、この商品の大きな魅力」と話してくれました。

バリエーション豊富!「今の子どもがうらやましい」

また、令和のソーイングセットに大人が心惹かれる理由は、いろんな好みの方々の心をつかむ「ビジュアルの豊富さ」にもあります。

色も形も使用されているキャラクターもさまざま。かわいいキャラクターものや定番タイプ、食パン型のバッグやボックスというラインアップ。

自分好みのものを選べる状況に、選ぶ楽しさがなかった大人世代からは、「デザインが昔より可愛くなってる!」「毎回、子供の見ていいなー! っておもってる」「かわいい おばちゃんだけど欲しい」「たくさん選択肢があるから羨ましい」と、憧れる様子。

特に大人ウケが良かったのは、持ち手がついたソフトバッグで、普通に持ち歩きたいというコメントも。

持ち手が付いており、持ち運びしやすいバッグの中は内蔵ポケットがあり、収納しやすくなっています(提供:日本紐釦貿易)
持ち手が付いており、持ち運びしやすいバッグの中は内蔵ポケットがあり、収納しやすくなっています(提供:日本紐釦貿易)

「ソーイングセットを企画製造するメーカーによると、グレーやベージュなどシンプルな色のものが人気だそうです。最近は、大人も子どもも長く使えるかどうかで選ぶ傾向があるので、キャラクターも色も落ち着いたデザインが好まれるとのことでした」

ただ、昭和世代は、いつからこんなにバリエーションが増えたのかも気になります。

「各商品の企画時期はメーカーによって異なるため、この時期から増えたとはっきり答えるのは難しいです。ただ、以前に比べて、キャラクター、色柄、ケースの形の選択肢がかなり広がってきたのは確か。

今は、必要な道具を揃えるだけでなく、持ちたくなるデザインであることも、選ばれる大切なポイントになっているのではないでしょうか。手芸業界にとってもハンドメイド人口が広がるのでありがたい限りです」

◇ ◇

大人にも売れるようになったソーイングセット。かつてはなかったバリエーションから選ぶ楽しさ、見た目のかわいさや、かっこよさ。そこにちゃんと実用性もあるというのも、大人が買いやすい理由かと思われます。

同社が取り扱うソーイングセットを購入できるのは大阪・船場にある実店舗、もしくはオンラインショップ(いずれも会員登録が必要)、また学校(販売時期は限定)にて。

また、「左利き用は選べるのか」といった問い合わせもあるそうですが、左利き用はさみを用意したセットも少ないながらあります。欲しいセットに左利き用はさみがない場合は、左利き用はさみのみ単品で購入することも可能です。

「お子さまの入学準備としてはもちろん、大人の方にも、道具を揃える楽しさや、小さい頃に感じた裁縫箱へのときめきを思い出しながら選んでいただけたらうれしいです」

取材・文・写真(一部)/宮前晶子

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