次期朝ドラ『ブラッサム』、ばけばけより1週間早いクランクインの理由は?

3時間前

連続テレビ小説『ブラッサム』(NHK総合)の山口県岩国市でおこなわれたロケ報告会にて、主演の石橋静河 (C)NHK

(写真7枚)

2026年度後期の連続テレビ小説『ブラッサム』(NHK総合)のロケ報告会が、物語の舞台となる山口県岩国市でおこなわれ、制作統括の村山峻平さんがロケの報告と物語の見どころを語った。

激動の明治から平成を生き、最後まで現役の作家であり続けた宇野千代をモデルに、主人公・葉野珠(石橋静香)の波瀾万丈な人生を描く本作。タイトル『ブラッサム』には、すべての人の人生に「咲き誇れ」というエールを送りたい、というメッセージが込められている。

■ 岩国の変わりやすい天気は、まるで珠の人生

今回の岩国ロケは3月31日から4月2日までの3日間、地元のエキストラやボランティアスタッフの協力を得ておこなわれた。村山さんは、岩国の気候にふれながら、ロケの模様をふり返った。

「桜が舞うなか、『岩国の春』を感じながら名所・錦帯橋でロケをさせていただいたのですが、天気がとても変わりやすいんですね。薄曇りの空から太陽の優しい光が少し差し込む幻想的な雰囲気かと思えば、急に雨が降ったり嵐になったり。でもふと見ると、また青空が広がっていたり。夜には星が見え、そしてまた太陽が昇る。

このめまぐるしく変わる、表情豊かな天候が、主人公・葉野珠の歩む人生のようだと感じました。ご協力いただいた岩国の皆さんに本当に感謝しておりますし、宇野千代さんから背中を押していただいたような心持ちにもなりました。最初のロケ地が岩国であったことの幸せを感じています」。

連続テレビ小説『ブラッサム』の制作発表の様子。左から制作統括の村山峻平、主演の石橋静河(5月29日・NHK大阪放送局)
連続テレビ小説『ブラッサム』の制作発表の様子。左から制作統括の村山峻平、主演の石橋静河(5月29日・NHK大阪放送局)

■『ばけばけ』よりも早いクランクイン。BKの朝ドラは前半にしか桜が出てこない!?

NHK大阪放送局の前作『ばけばけ』はスタジオクランクインが2025年3月25日、京都ロケが4月2日開始だった。

対して『ブラッサム』は、ドラマ全体のスタジオクランクインが2026年3月17日、石橋静河のクランクインが25日、岩国ロケが31日から。本作の撮影開始時期の早さの理由を尋ねると村山さんは、

「『桜』はタイトルでもあり、このドラマのキーワードなので、満開の桜をなんとしても撮りたかったんです。桜の開花時期は近年非常に読みづらくなっていて、スケジューリングが難しかったんですが、岩国の桜に照準を合わせて、『ばけばけ』よりも少し早めのクランクインとなりました。

撮影時期の都合から、大阪局制作の朝ドラは物語の前半にしか桜が出てこないことがほどんどなんです。『ブラッサム』では、今回ロケをした岩国以外の場所の桜も撮れたらいいなと思いながら、今後のスケジュールを組んでいます」と話し、ほかにも桜のシーンがある可能性を匂わせた。

連続テレビ小説『ブラッサム』(NHK総合)の山口県岩国市でおこなわれたロケ報告会にて、主演の石橋静河 (C)NHK
連続テレビ小説『ブラッサム』(NHK総合)の山口県岩国市でおこなわれたロケ報告会にて、主演の石橋静河 (C)NHK

■ 岩国ロケには加賀まりこ、松たか子も参加

また今回の岩国ロケには、1980年代の主人公・葉野珠を演じる加賀まりこと、彼女の秘書・藤川優子を演じる松たか子も参加したという。どんなシーンを撮ったのかと尋ねると、

「ぜひ、放送を楽しみにしていてください。実は、加賀さんのキャスト発表をさせていただいたとき、『晩年の主人公を演じる』という表現をしていないんです。なぜ『晩年』という言い方をしなかったんだろう、というところも含め、ドラマをご覧いただければうれしいです」とコメントした。

■ 困難に向き合うときの石橋静河の表情が素晴らしい

クランクインして改めて感じた、俳優・石橋静河の魅力についてたずねると、

「波瀾万丈な運命をたどる主人公ですが、石橋さんが演じる葉野珠には悲壮感がないんです。そこが最大の魅力かなと思います。さまざまな困難に巻き込まれても、珠はその都度きちんと事柄に向き合って、一歩踏み込んでいく。そのときの石橋さんの表情の表現が素晴らしいです。

これまで石橋さんが演じられた役は、ちょっと難しい役どころが多かったというイメージがあるかもしれません。今回の珠役も、もちろん難しい役ではあるのですが、明るい表情や、『こんな顔で笑うんだ』というような、新たな石橋さんの魅力が引き出されるようなストーリーになっていると思います」と語り、石橋の演技も大きな見どころであると明かした。

連続テレビ小説『ブラッサム』の制作発表の様子。左から制作統括の村山峻平、主演の石橋静河、脚本の櫻井剛(5月29日・NHK大阪放送局)
連続テレビ小説『ブラッサム』の制作発表の様子。左から制作統括の村山峻平、主演の石橋静河、脚本の櫻井剛(5月29日・NHK大阪放送局)

最後に、放送を楽しみにしている視聴者にメッセージをもらった。

「今回、岩国の観光名所であり、ドラマのなかでも重要な場所となる錦帯橋で撮影をさせていただきました。この橋は連橋になっているので、『急な勾配を登って下る』を何度もくり返すんです。これはまさに宇野千代さん、そして主人公・葉野珠の人生そのものだと思いました。

登るときも下るときも、最初の1歩目は怖い。でも足に力を入れないと踏み込めない。『自分で決めた道を、自分で踏み出す』というのは、このドラマのテーマでもあります。「力強い最初の1歩」をくり返す珠の人生を、ぜひ見届けてください」。

『ブラッサム』は2026年秋から放送を開始する。

取材・文/佐野華英

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