大阪・堂島ビジネス街の文具専門店が、中高生に人気……実は「シャーペンの聖地」

「堂島アバンザ」1Fにある「ギフショナリー・デルタ」。文房具全般から小物、雑貨まで揃うビジネス街のオアシス的存在。カフェも併設
中高生を中心に人気を集める高級シャーペン。今や百貨店や文具コーナーも幅広い品揃えになっているなか、約10年前に関西で「シャーペンの聖地」と呼ばれた文房具専門店が……。それが堂島にある「ギフショナリー・デルタ」(大阪市北区)です。
聖地と呼ばれるようになった理由、中高生が夢中になるシャーペン事情を訊きました。
■高級シャーペン人気、きっかけはYouTuber
――中高生にシャーペンが人気になった兆しはいつから?
約10年前、人気YouTuberの方がぺんてるの「SMASH(スマッシュ)」というシャーペンを取り上げたのが注目を集めるきっかけだったかと思います。
――当時から中高生が多く来店を?
当店はビジネス街に位置しており、お客様の殆どが、近隣のビジネスパーソンの方々でした。
「紀寺商事」さん(大阪市堺市に本社を構える文具の専門商社)からのおすすめもあって、その頃から「SMASH」や「ケリー」といったぺんてる社のシャーペンや、レアなシャーペンを集めて販売しておりました。
すると土日に学生のお客様がたくさん集まり始めて、一時は「シャーペンの聖地」とまで言われました。

――そこからシャーペン人気が高まっているのですね。
文房具を紹介するYouTubeチャンネルを2014年に立ち上げたしーさーさんの動画が、中高生に大きな影響を与えたことが大きかったのではないかと思います。
経年変化が楽しめる木軸ペンの人気についてはしーさーさんの貢献が大きいですね。彼のシンプルでわかりやすい真面目な動画スタイルや実直なレビューが中高生に伝わっているんだと思います。
――人気の商品は?
昔から取扱いのあるステッドラーでは「ヘキサゴナル」、ロットリングの「rOtring 600」、カヴェコの「スペシャル0.5黒」、稀に入荷しても即完する「クルトガ ダイブ」あたりですね。
木軸であれば「工房 楔(せつ)」さん。お取り扱いは2021年くらいからですが、もうその頃には軸の部分が木でできている“木軸”の筆記具の人気は中高生の間で盛り上がっていました。店内でのイベントや、定期的な入荷、販売において、ずっと人気の作家さんです。

■高いシャーペンが売れる理由は……
――ここ10年でメーカーや作家さんの動きや変化は?
現在のシャーペンブームがくる前に、三菱鉛筆の「クルトガ」(「芯が尖り続ける」という機構に特化した製品)の登場が市場に大きく影響しました。
その後、ぺんてるの「ORENZ(オレンズ)」(自動芯出し機構を持ち、折れずに書き続けられる)をはじめ色々出ていて。メーカーも「安くたくさん売る」というよりは「良いものをしっかりと根付かせていく」「高付加価値の商品を開発していく」という流れに。
技術やコンセプトをしっかり出していける商品の開発が進んでいます。そして、木軸ペンは、その木軸を作る木工作家さんがかなり増えてきている印象です。

――5000円以上するものも多くあり、驚きました。
高価なものが人気なので、親御様と一緒にご来店くださる方も多く、学業へのモチベーション向上を目的としたプレゼントの用途で購入されていきます。お子さんたち自身が「この機構がかっこいい」「木軸のこの模様が好き」といったこだわりを大事にしてらっしゃる様子も伝わってきます。
“文房具”は勉強に使用するものですので、比較的高価でもすんなりとお買い求めいただくことが多いです。
――“勉強に使う”となると親御さんたちが協力的になるのもうなずけます。
お仕事帰りの親御様が、新製品の発売日や、人気商品の入荷後にご来店くださることが多く、当店のSNSをチェックしたり、当店で購入くださったお客様のSNS情報を見て、数珠繋ぎにご来店くださることが増えました。
――お子さんたちも新しい文具にウキウキされるでしょうね。
文房具は誰かに対するギフトになると同時に、自分へのギフトにもなります。若い子たちが質の高いものや自分が気に入ったものを大事に使うというのはとても良いことではないかと。文房具はモチベーションや気持ちをポジティブに持って行ってくれる道具です。
ぜひ店頭で見て、触れて、試してみてください。選ぶ楽しみのある空間をこれからも提供していきたいと思っています。
◇ ◇
新しい文房具はワクワクするもの。とりわけ、好きな書き心地やお気に入りの1本が見つかれば「書きたくなる」気持ちになり、勉強へのモチベーションアップにも繋がっていきそうです。ただ、その際には、紛失や盗難、故障の可能性を踏まえた上で、子どもが使用する場合は、自宅や目の届く場所のみで正しく使用することを伝えるのも大事です。その上で、新年度のはじまりに、前向きになれる1本を探しに行ってみてはいかがでしょうか。
「ギフショナリー・デルタ」の営業時間は平日10時~20時、土日祝11時~19時、定休日は年始3日間。大阪メトロ西梅田駅から徒歩すぐの堂島アバンザ1階。店内には「北浜ポート焙煎所」の美味しいコーヒーを飲めるカフェスペース「Nib」を併設し、ワークショップや万年筆のクリーニング会を定期的に実施するなど“文房具と触れ合える場の創造”に注力している。
5月30日(土)に「天満橋OMM」で開催されるイベント『ナニワペンショウ』を主催し、多数の木軸ペン作家を含む71社以上が出店予定。最新情報はInstagram(@giftionery_delta)(@naniwapenshow)で発信。
取材・文・写真/太田真弓
ギフショナリー・デルタ
住所:大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンザ1F
時間:平日10:00~20:00 土日祝11:00~19:00 年始3日間休
電話:06-6341-0570
URL:https://www.delta-net.jp/
https://www.instagram.com/giftionery_delta/
『ナニワペンショウ2026』
大阪府印刷工業組合主催の『ペーパーサミット』と同日隣接開催
日時:2026年5月30日(土)
場所:天満橋OMM2F 展示ホールC,D
時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
入場料:1000円
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