ばけばけヒロイン・髙石あかり「活力の源は芝居、そして焼肉」

『ばけばけ』でヒロイン・松野トキを演じる髙石あかり(Lmaga.jp撮影)
9月29日より連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK総合ほか)が放送スタートする。
本作は島根県・松江に没落士族の娘として生まれた松野トキ(髙石あかり)が怪談を愛し、外国人の夫・ヘブン(トミー・バストウ)と何気ない日常を過ごしていくなかで、いつしかうらめしかった世界がすばらしいものに「ばけ」ていく……という物語。小泉セツとその夫で明治の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルとしたフィクションだ。
主人公・松野トキを演じる髙石あかりにインタビューをおこない、放送直前の心境を語ってもらった。

■ 1つの役を深く考え、長く演じられる贅沢
『ばけばけ』の放送期間は半年間だが、準備と撮影を合わせるとおよそ1年間「松野トキ」を“生きる”ことになる髙石。同じ役にこれだけ長期間携わるのはどんな心持ちなのかとたずねると、
「私は役をいただいたときに、その人がふだん何を考えているのか、これからどんなことが起こるんだろうかと、役のことを考える時間がすごく好きなんです。長い時間をかけて、より深く、細かく役のことを知ることができるというのは、とても贅沢だなと思います。このドラマを見ていただいた皆さんに、『トキの人生の続きをもっと見たい』と思ってもらえるように頑張りたいです」。
■「必ず大阪に帰ってきたい」との思いで・・・
「朝ドラのヒロインになるのが幼い頃からの夢だった」と語り、『ばけばけ』でヒロインの座を射止めたのは、『舞いあがれ!』(2022年後期)、『あんぱん』(2025年前期)に続き3度目に挑んだオーディションだった。また、BK(NHK大阪)制作の夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』(2023年)でメインキャストのひとりをつとめて以来、BKには特別な思いがあるという髙石。

「朝ドラのヒロインになりたいという夢はもちろんありましたが、それと同じぐらい強い気持ちで『BKのスタッフさんともう一度お仕事がしたい』『必ずここに帰ってきたい』と思いながら『ばけばけ』のオーディションに臨みました。今、こうして毎日撮影をさせていただきながら、私のなかでは大阪に家族ができたような感覚です。
撮休日にはスタッフの皆さんや、そのご家族と一緒にバーベキューをしたり。こんな現場は初めてです(笑)。スタッフの皆さんが作ってくださるアットホームな空気に本当に助けられていて、それがドラマの画面にも出ていると思います」。

■ コメディとシリアスの背中合わせ「難しい」
2024年11月におこなわれた制作発表の囲み取材で、制作統括の橋爪國臣氏が「髙石さんの演技は、どこでオンとオフが切り替わっているのか境目がわからないぐらい自然」と語っていた。これについて髙石に聞いてみると、
「普段はカットがかかったら、意識的に自分に戻る作業をするタイプなんですが、『ばけばけ』の撮影現場では、確かに境目がないかもしれないです。この間、トキの『ごめんなさい』という台詞について、小日向文世さん(トキの祖父・勘右衛門役)が『あかりちゃんが台詞を間違えて『ごめんなさい』て言ったのかと思って、一瞬芝居止めそうになっちゃった。危なかった〜!」と言ってくださったことがあって。
もちろん小日向さん、岡部たかしさん(トキの父・司之介役)、池脇千鶴さん(トキの母・フミ役)、皆さんのお芝居がまず本当に自然で、学ぶことがたくさんあります。とても贅沢な環境で撮影させていただいています」と話す。

だが、その「自然さ」を出すのも簡単ではないのだという。
髙石は、「ふじきみつ彦さんの書かれる脚本が、コメディとシリアスの背中合わせスレスレの部分というか、すごく難しいんです。コメディに全振りしようと思えばできるし、シリアスにしようと思えばできてしまう。全部挑戦だと思って、必死で食らいついてます」とコメントした。
■「芝居」と「食」を活力に「忙しい苦労は好き」
体力維持と健康管理も重要になってくる、長丁場の撮影。スタミナ作りの秘訣について髙石は、
「『芝居』と『食』です。芝居はやっぱり楽しいですし、毎日トキを演じることが元気の源になっている。いい循環が生まれているのではないかと思います。でも肩に力が入りすぎても良くないので、『食』がそれをいい具合に和らげてくれていますね。大阪は焼肉が美味しいと、こちらに来て知りました。あと、BKの近くには美味しいカレー屋さんが多いと聞いたので、それもこれから探してみたいです」。

とにかく現場が楽しいというが、逆に辛いことや苦労はないのかとたずねると、
「苦労・・・ないんですよね。苦労があったとしても、好きかもしれない。『忙しい』も苦労のうちに入るのかもしれないけれど、『忙しい苦労』、好きです。自分にとって必要で、乗り越える壁があるって楽しいと思う性分です」と笑顔で語った。これから半年間、松野トキのどんな人生を見せてくれるのだろうか。楽しみに見守りたい。
取材・文/佐野華英 写真/Lmaga.jp編集部
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