大阪で行列のできる「麻辣湯」専門店、老若男女が集うワケは?

2025.7.11 12:00

筆者セレクトの麻辣湯(1529円)

(写真9枚)

関西でも特に大阪で、ここ1年一気に店舗が増加した「麻辣湯」専門店。麻辣湯とは、中国で親しまれている「麻」=痺れる辛さの花椒、「辣」=ピリピリした辛さの唐辛子で春雨や野菜を煮こんだスープだ。

行列ができる店舗も多く、若者をはじめ会社員、ファミリーまでさまざまな客層が集っている。そんななか今年に入って、東京で人気の麻辣湯専門店「七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)」が立て続けに3店舗オープン。1店舗目の難波に続き、2店舗目は京橋、3店舗目は今秋に梅田で開業予定だという。今何故、麻辣湯が人気なのか?

■ SNSで認知度UP、独自のオーダースタイル

「七宝麻辣湯 京橋コムズガーデン店」外観
「七宝麻辣湯 京橋コムズガーデン店」外観

2007年に東京・渋谷にオープンした「七宝麻辣湯」。国内でもかなり早くに開業した麻辣湯専門店として、その魅力を広めてきた先駆け店だ。同店を運営する「ファイブディアライフ」の担当者に、今回の大阪進出について話を聞くと「麻辣湯は東京では2〜3年前から流行っています。大阪の人はグルメに敏感な印象があって、新しい食文化にもすぐ馴染みそうだと思ったんです」とのこと。

実はここ数年で有名人がSNSに麻辣湯の投稿をUPするなどで認知度が上がったそうで、女性はもちろん、男性ひとり客でも入りやすい自分で具材を選んでいくオーダースタイルや、トッピングの多さ、薬膳を使用したヘルシーなスープ…に注目が集まっているのだ。東京からのトレンドの流れもあり、今大阪をはじめ京都などでも盛り上がりを見せている。

「七宝麻辣湯 京橋コムズガーデン店」内観
「七宝麻辣湯 京橋コムズガーデン店」内観

この日「七宝麻辣湯」に初めて来たという女性2人組に話を聞くと、「元々テレビで麻辣湯のことを知って、ずっと気になっていたので来れてうれしいです。辛いのに後から旨みがくる…ハマりそうです」と笑顔でコメント。取材日は近隣の会社員をはじめ、カップル、ひとり客が多かった。

■ 50種以上の食材から選んで「実食」

同店の「麻辣湯」は、鶏や牛をじっくり煮込んだスープに、白豆蒄(びゃくずく)や肉桂(にっけい)、花椒、羅漢果(らかんか)など30種類以上の薬膳スパイスを配合する。毎日店舗で仕込むスープは旨みと香りが特徴で、鹿児島県産さつまいもと北海道産ジャガイモから作られたモチモチ春雨がスープと相性抜群。また、麺と具材はお湯ではなく特製スープで茹でるという調理法により、旨みがしっかりと染み込む。

約50種の具材が並ぶ棚。肉類や麺類は会計カウンターで注文できる
約50種の具材が並ぶ棚。肉類や麺類は会計カウンターで注文できる

そして1番の魅力は、野菜をはじめ肉類やキノコ類、餃子など50種類以上のトッピングから選ぶことができ、自分で好きなものを自由にピックアップできること。加えて、0~10まで選べる辛さ調整(しかも0.5刻みで頼める!)もでき、無限のアレンジが可能だ。

店に入るとまず最初に具材選びから
店に入るとまず最初に具材選びから

筆者もチンゲンサイやヤングコーン、しめじ、キクラゲ、豚肉など好きな具材を選ぶところからスタート。辛さは1.5に設定してもらい、完成した一杯を食べてみると、しっかり辛い…のに、辛いだけでなく、後からスープに染み込んだ野菜や肉の旨みがじんわり。徐々に身体の芯から温かくなっていき、何度でも口に運びたくなる感覚があった。また、花椒油など4種の調味料も卓上にスタンバイしてあり味変できるのも楽しい。

オリジナル春雨はモチモチの食感
オリジナル春雨はモチモチの食感

具材の組み合わせは自由自在のため、何度食べに行っても飽きないのもうれしく、ビジュアルも味も「自分だけの麻辣湯が作れる」のも今老若男女を問わず人気を誇る理由なのだ。

「七宝麻辣湯」難波店&京橋コムズガーデン店はともに、11時〜22時閉店(21時30分L.O.)までの通し営業。定休日は施設に準ずる。3店舗目の「七宝麻辣湯 梅田店」は9月オープン予定。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

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