万博にカーリヤが初来日、約40分間の圧巻パフォ…初見の心も鷲掴み

5時間前

フィンランドナショナルデーに登場、カーリヤ(Käärijä )(6月12日/大阪・関西万博)

(写真19枚)

『大阪・関西万博』(会場:夢洲)で6月12日に開催された「フィンランド・ナショナルデー」には、フィンランドのオールスターが勢揃い。そのなかでも異彩を放ったのは、フィンランドから来日したアーティスト・カーリヤだ。圧倒的な熱量のパフォーマンスで万博会場を黄緑色に染めた。

世界の幸福度ランキングで第1位に8年連続で輝く北欧の国・フィンランド。そのナショナルデーは、日本でも大人気のムーミン、誰もが知る存在のサンタクロースが登場し、ほっこりムードで進んでいくかとおもいきや…そんなムードを一変させたのは、「レイガーデン」で2度開催された、カーリヤのステージだった。

(6月12日/大阪・関西万博)
ステージにはムーミンとリトルミィが登場して超ほっこり(6月12日/大阪・関西万博)

まず11時開始の厳粛な雰囲気のナショナルデーオープニングのラストに登場。ラップ、メタル、エレクトロ、ポップを融合した、唯一無二の型破りなステージパフォーマンスで人気を博す彼の「日本初パフォーマンス」。どんなステージを披露するのか、日本全国そして海外からもかけつけた多くの熱狂的ファンが彼のステージを見守った。

カーリヤのために万博に来たという熱狂的ファンがファンが詰めかけた(6月12日/大阪・関西万博)
カーリヤのために万博に来たという熱狂的ファンたち。黄緑色のアイテムを身に着けていた(6月12日/大阪・関西万博)

バンドメンバーと会場の手拍子を受け、満を持して歓声につつまれて登場したカーリヤ。最初に疾走感のあるナンバー『People's Champion』、続いて「ユーロビジョン・ソング・コンテスト2023」で視聴者投票1位、フィンランド語楽曲として史上最多ストリーミング数を誇る『Cha Cha Cha』を披露。全力パフォーマンスで、会場をアツく盛り上げた。

カーリヤ降臨(6月12日/大阪・関西万博)
カーリヤが登場(6月12日/大阪・関西万博)
は、激しい…!(6月12日/大阪・関西万博)
は、激しい…!(6月12日/大阪・関西万博)

衝撃の日本初パフォーマンスに、ライブ終了後のざわめきは止まらない。「立って踊りたかった~。すぐ終わっちゃったから夜のステージに期待してる」と話すファンの姿も。フェスがハマりそうな、極上のパーティー野郎・カーリヤを座って大人しく観ろ、というのは難易度が高すぎたようだ。

ジャンルは異なるが筆者はロックなパーティーチューンで知られるアメリカのアンドリューW.K.以来のパーティー野郎だという印象をもった(6月12日/大阪・関西万博)

続いて、18時から開催されたナショナルデーのクロージングイベント「パーティー・ライク・ア・フィン~ロック&ファッション~(フィンランド人のようにパーティーしよう)」では、ボーカルグループ・トゥーレタルの力強いパフォーマンスや、現地のブランドの衣装を身にまとったモデルたちが登場する、ファッションショーが繰り広げられた。

トゥーレタルの美しく力強い歌声
が会場に響く(6月12日大阪・関西万博)
トゥーレタルの美しく力強い歌声が会場に響く(6月12日大阪・関西万博)
トゥーレタルのパフォーマンスとファッションショーがコラボレーション(6月12日大阪・関西万博)
トゥーレタルのパフォーマンスとファッションショーがコラボレーション(6月12日大阪・関西万博)

続いて会場が暗転し、黄緑色の照明に照らされカーリヤが登場。会場の熱気はMAXに。ファンが持参した黄緑色のペンライトが光り、フラッグが激しく振られている。ここでもライブは、サビをシンガロングしたすぎる『People's Champion』からスタートした。

徹底的に作りこんだ世界観で万博会場とは思えない雰囲気にお茶目さも垣間見せるカーリヤ(Käärijä )(6月12日/大阪・関西万博)
黄緑色のライティングが映えるカーリヤ(Käärijä)(6月12日/大阪・関西万博)
お茶目さも垣間見せるカーリヤ(Käärijä )(6月12日/大阪・関西万博)
激しさとお茶目さのバランスもカーリヤの魅力(Käärijä)(6月12日/大阪・関西万博)

バキバキのサウンドにのせ、激しく歌い踊ったかと思うと、間奏でステージ上手、下手それぞれに向けハートマークを作ったり、「オオサカ、愛してる」と日本語にも挑戦。激しい音楽性と対照的な、可愛げを存分に発揮していた。

ステージ上でハートでかわいいファンサを繰り出すカーリヤ(6月12日大阪・関西万博)
ステージ上でハートでかわいいファンサを繰り出すカーリヤ(6月12日大阪・関西万博)
カーリヤが倒れると全力でファンたちが声援をおくる(6月12日大阪・関西万博)
カーリヤが倒れると全力でファンたちが大声援をおくる(6月12日大阪・関西万博)

途中、ステージにファン代表としてコスプレしてきた来場者をステージにあげ、一緒にパフォーマンスするシーンも。これには周囲の観客たちは大騒ぎに。大歓声を受けて壇上にあがった男性は、『Trafik』で臆することなく堂々と踊り、最後にハーリヤとハグ。会場はあたたかい拍手につつまれた。

カーリヤ降臨(6月12日/大阪・関西万博)
カーリヤとハーリヤ(6月12日/大阪・関西万博)
コスプレで来場したファンをステージにあげて一緒に踊るカーリヤとハーリヤ(6月12日大阪・関西万博)
コスプレで来場したファンをステージにあげたカーリヤ。ハーリヤとシンメで踊るファン代表(6月12日大阪・関西万博)

最後はみんなお待ちかねのアンセム『Cha Cha Cha』でステージの照明がどんどん激しくなっていく。彼のファンはもちろん、大統領らフィンランドの政府要人、偶然来た来場者までも、手を挙げて、歌詞の「Cha Cha Cha」の部分をシンガロング。会場全体に一体感が生まれる盛り上がりぶりを見せた。

テンションあがって水撒きパフォーマンスも(6月12日大阪・関西万博)
テンションあがって水撒きパフォーマンスも(6月12日大阪・関西万博)
この日二度目の『Cha Cha Cha』に会場全員スタンドアップ(6月12日大阪・関西万博)
この日二度目の『Cha Cha Cha』に会場全員スタンドアップ(6月12日大阪・関西万博)

ステージにあがり間近でカーリヤに接した男性は、ライブ終了後「カーリヤは髪からも髭からもしたたり落ちるほどびしょびしょに汗をかいていた」と証言。約40分のステージ、妥協ナシの全力のパフォーマンスだったことがわかる。

多くのファンがカーリヤのパフォーマンスに酔いしれた(6月12日/大阪・関西万博)

カーリヤファン以外にも、このホールで多くの来場者が彼のライブを初体験。カーリヤを知らずに、参加した来場者は「思ってたフィンランドと全然違って本当にびっくりした…でもすごく楽しかった」と話し、ムーミンはじめ、ナチュラルなイメージが強いフィンランドの奥深さを感じることができたようだ。

さらにこの日最後には、まさかのサプライズが。迫力のライブパフォーマンスを存分に楽しんだファンたちの前に、ライブ後のカーリヤが再登場。その場にいたファンひとりひとりと、ツーショット撮影会が急遽開かれ、憧れのポップスターの神対応に参加者たちは「本当にいい人だった」と感激していた。

カーリヤを知らず、偶然楽しそうな雰囲気だったから来てみた、という名古屋から来場の女性もしっかりツーショットに収まった(6月12日/大阪・関西万博)
出待ちしていたファンとも交流、神対応(6月12日/大阪・関西万博)
出待ちしていたファンとも交流、神対応が光る(6月12日/大阪・関西万博)

こうして、日本のファンの心をガッツリ鷲掴みにしたカーリヤ。また次に来日して、パフォーマンスしてくれる日が楽しみだ。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部

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