【漫画】舞妓のウラ事情、新人は顔がしょっちゅう変わる!?

心優しい姉さんに化粧を直してもらいました。 ※松原彩さん提供(一部抜粋)
『舞妓の化粧』
自身が京都の花街に居た経験から、舞妓さんの日常を漫画で紹介されている松原彩さん(@AYA_ayayakko)。普段私たちがなかなか知ることができない舞妓の世界について公開されていますが、今回はそのなかでも“化粧”にまつわるウラ話を教えてくれました。
松原さんによると、舞妓をはじめて1、2年のうちは、しょっちゅう顔が変わるのだといいます。それはどうしてなのかというと――。
■新人の頃はなかなか慣れないお化粧
舞妓さんは各自、ご自身でお化粧をするのだそうです。ところが、やはりデビューしたての頃は、なかなかそれがうまくいきません。しかし、それでも何とか仕上げてお座敷に向かうと…。
早速姉さんから、眉の描き方がおかしいと指摘が。「直したげるし、おいない(※おいで)!」と、先輩に手際よくメイクを直してもらえました。

それから、松原さんは先輩たちとお仕事へ。その場の仕事が終わり、また別のお座敷に向かったところ、今度は別の姉さんより、「あんた眉の描き方どないしたん? 可愛くしたるさかい、おいない!」と言われ、またも化粧を直され、さっきの姉さんとはまた違うアドバイスを受けてしまいました。
結論として、新人の頃はお座敷に行くたび、先輩たちにメイクを直されてしまうため、顔がコロコロ変わってしまう――というワケですね。そんな舞妓さんの化粧にまつわる話。漫画が紹介されたXのリプ欄にもたくさんの反響がありました。
「知らない世界の話を聞くのは面白い」
「舞妓の世界でも『先輩によって言うことがコロコロ変わる』ってあるのねw」
「『〇〇姉さんにやってもらいました』とか言えないんやろなwww」
「直してくれた他の先輩方には申し訳ない気分になるけど……直してもらえる回数だけ可愛がってもらってるってことなのかな」
「この子が周りから愛されてるのがまたエモい」
■舞妓さんのお化粧について、詳しく聞いた
――舞妓さんのお化粧には、どのような工程があるのでしょうか?
松原さん:ざっくりいうと「びんづけ油を顔や首にまんべんなく塗る→おしろいを水刷毛で溶かして顔や首に塗る→パフで綺麗に伸ばす→チークを塗る→眉毛、目尻に赤を入れる→口紅を塗る」といった感じです。
――新人の頃はなかなか綺麗にお化粧ができないとのことですが、どのようなところが難しいのですか?
松原さん:顔を「真っ白に塗る」のが難しいです。おしろいが皮膚の上であのような状態になるのは、下地となるびんづけ油におしろいがのったときです。つまり、びんづけ油を超均等に顔に塗らなければならず、ちょっとでも油の塗る量が違うとそこがムラになってしまうんです。1年生の頃はそのびんづけ油が上手く塗れず、お世辞にも綺麗とはいえない仕上がりでした(笑)。
――先輩によって、メイクのアドバイスが異なっていたのはどうしてですか?
松原さん:姉さんによって「こういう化粧が舞妓らしくてかわいい」という基準が様々だからだと思います。
――後でメイクを直されたことを、先に直してくれた先輩には言いづらかったのでは?
松原さん:先に直してくださった姉さんと再び一緒になることもたまにありました。その時は「あれ、またいじったか?」と聞かれますが、「あの後〇〇姉さんにお会いして、また直してもらいました」と説明すれば怒られることはありませんでした。花街は目上の方の言うことは絶対なので、姉さんに「直してあげる」と言われたら私の立場では断れないことをわかってくれていましたので。
◇ ◇
「目上の方の言うことは絶対」など、今回のエピソードからは、舞妓の世界の厳しさを思わせる部分もあります。それと同時に、まだ新人だった松原さんに対する先輩たちの心優しさも感じられ、互いの気遣いや信頼があってこそ成り立つ世界であることも分かりますね。
中学卒業直後からの7年間を花街で過ごし、舞妓・芸妓を経験した松原さん。花街引退後は高校生となり、高校卒業後はイラストレーターとして活動するかたわら、舞妓について分かりやすく漫画で紹介されています。
そんな松原さんですが、イラストはなんと我流。現在はiPadを使って漫画制作を行っているといいます。松原さんの舞妓さんの日常漫画は、以前にも「髪結い」について、紹介させていただきました。







取材・文/竹中友一
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