お笑い芸人・今くるよさんが死去、「どやさ！」で一世を風靡

2024.5.28 17:20

お笑い芸人・今くるよ（本名：酒井スエ子、写真提供：吉本興業）

(写真1枚)

「吉本興業」は５月２８日、ギャグ「どやさ！」で知られたお笑い芸人・今くるよ（本名：酒井スエ子）さんが５月２７日、膵癌のため大阪市内で亡くなったと発表。２０２２年４月、吉本興業創業１１０周年特別公演『伝説の一日』に出演したのが最後となった。

１９７０年に今喜多代に弟子入りし、その後、高校時代の同級生で同じソフトボール部だった今いくよ（２０１５年５月に逝去）と「今いくよ・くるよ」を結成。細身で濃いめのメークとつけまつげがトレードマークのいくよと、ふくよかな体系に派手な衣装のくるよがお互いのルックスやファッションなどをネタに、体を張った軽妙な掛け合いで人気を集めた。

１９８０年代の漫才ブームにのって一世を風靡し、その後も女性漫才師のパイオニアとして、劇場やテレビ番組、ＣＭ、映画など多方面で活躍。後輩たちに舞台衣装の靴やスーツをプレゼントしたり、食事をごちそうしたりと、後輩思いの一面もあり、お腹をポンとたたくしぐさや、両手を顔の前で交互に前後し「どやさ」という言葉は、くるよの代名詞的なギャグとなった。

１９８１年「上方お笑い大賞」金賞、１９８２年「花王名人大賞」最優秀新人賞、１９８４年「上方漫才大賞」大賞を受賞するなど、数々の賞を受賞。また、関西演芸界の発展と振興に貢献したとして、２０２３年に今いくよ・くるよで「第２６回上方演芸の殿堂入り」を受賞した。