鳴門海峡のうず潮、世界遺産を狙って近隣の3海峡を大掃除

2023.10.25 12:30

洲本市での清掃風景より、過去の『3海峡クリーンアップ大作戦』の様子 提供:うず潮を世界遺産にする淡路島民の会

(写真5枚)

鳴門海峡のうず潮を世界遺産に登録することを目指す「うず潮を世界遺産にする淡路島民の会」が11月4日、『3海峡(鳴門・紀淡・明石)クリーンアップ大作戦』を実施。現在、事前の参加申し込みを受け付けている。

世界最速クラスの潮流を誇る鳴門海峡は、イタリアのメッシーナ海峡、カナダのセイモア海峡と並ぶ、世界三大潮流のひとつ。そこに現れる鳴門海峡のうず潮は、「奇跡の自然現象」と言われている。

幅の狭い海峡に流れ込む急流と海底の特殊な地形に加え、潮の干満時刻、さらに島の南東と北部に位置する紀淡・明石両海峡を回った潮流が鳴門海峡に達する時刻の絶妙な一致、淡路島の位置的特性が相まって現れるという。

そんなうず潮を世界遺産に登録したいと2014年に発足し、島内での啓蒙活動をおこなっている同会。そのひとつであるクリーンアップ大作戦は、鳴門・紀淡・明石の3海峡付近にある海岸清掃イベントとして2019年にスタートした。

5回目となる今年は、兵庫県南あわじ市、洲本市、淡路市、徳島県鳴門市の5カ所に会場が設けられ、11月4日・朝10時から実施。

会場によってはビーチクリーンのほか、塩づくり体験やSDGs環境学習に関連するコーナーも設けられる予定。参加申し込みは公式サイトにて、10月28日まで

また、鳴門のうず潮は年間を通して見られるが、春と秋の大潮時には約30mもの大渦が出現。世界最大級を誇る大迫力の大渦が楽しめるのは、世界でも鳴門海峡だけだという。

今年最大のうず潮が見られるチャンスが、11月末までに何度か到来。淡路島の福良港から発着する「うずしおクルーズ」で見学できるため、可能性の高い日程を公式サイトで確認の上、訪れたい。

「うずしおクルーズ」は、福良港(南あわじ市)の「うずしおドームなないろ館」発着。料金は大人2500円、小学生1000円。営業は朝9時~夕方5時(年中無休)。

文/みやけなお

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