葵わかな「答えを知りたいと思うから、前に進もうとする」

ミュージカル『アナスタシア』で主演を務める葵わかな
● 「『簡単だ』なんて、感じたことない」
──『アナスタシア』がそういう童話のような世界である一方で、最近の葵さんが主演したドラマは、同年代の女性が結婚やお金について考えるという、現実的なテーマの作品が続いていましたね。
今私は25歳なんですけど、同年代の子たちが社会人になり、子育てをする人も増えてきて。友達と話しても「お給料が・・・」とか「昇進したら・・・」と、学生時代に喋っていた内容とは、全然違います(笑)。だから自分の周りで現実に起こり始めたことが、ちょうどドラマの題材になっていて、すごくご縁を感じました。

──ファンタジーな作品と現実的な作品だと、どちらがやりやすいとかありますか?
あんまり変わらない気がします。リアリティがある作品だと、みんながその世界を知っているから、見る目がすごく厳しくなるのを感じます。自分でも、ちょっと不自然なことがあると「え? こんなことに絶対ならないよね」という違和感が気になって、お話が入ってこなくなる。
だから現実的な話こそ、すごく丁寧に作り込まなければいけないと思います。逆に『アナスタシア』みたいな話は、現実からかけ離れすぎると、観る方が着いてこられなくなってしまうので、いかに現実味や実感を持たせるかという部分を、やはり丁寧に作らないといけないんです。だから、どちらも難しいですね。
──楽な仕事なんかない、ってことですね。
「簡単だ」なんて、感じたことないかもしれない。バラエティはバラエティで難しいですし(笑)、簡単にできることは、今のところ周りにはなにもないという気がします。

──でも葵さんの演技は、若さの割に肝が座っているというか・・・2022年の『パンドラの鐘』の古代王国の女王・ヒメ女役も、可憐さのなかに威厳があって、非常に印象的でした。
あれこそ本当に「やるしかない」という役でした。ヒメ女は周りの人たちのために、自分で死を決断するのですが、それって相当なメンタルじゃないですか? ある意味では燃え尽きていないと、そこまで作り上げていけないのが難しかったです。背負っているものが大きな役だったので、かなりのプレッシャーを感じていましたが、そう仰っていただけて「ああ、よかった」と、今思いました(笑)。

──ようやく肩の荷が降りたわけですね。その経験もまた『アナスタシア』に生きてくるのではないでしょうか。
『パンドラの鐘』もそうですし、そのほかの現実的なドラマのものでも、自分が経験してきたことが「あ、生きてるな」と思う瞬間はあると思います。
──葵さんは、2017年のNHK大阪局の朝ドラ『わろてんか』に主演されていたので、大阪はなじみのある街だと思います。3年前の大阪公演中止で実現できなかったので、今年はやってみたい! と思っていることはありますか?
やっぱりコロナ禍もあって、長期で大阪に行く機会がなかなかなかったんです。朝ドラの撮影中は大阪に住んでいたので、当時よく行ってたお店には、タイミングがあったら行きたいです。焼肉屋さんとか韓国料理屋さんとか、大阪にしかないおいしいものって多いんですよ。(大阪公演のある)10月はだいぶ涼しくなっていると思うから、久々の大阪の街を楽しめたらと思います。
◇
ミュージカル『アナスタシア』は葵のほか、木下晴香、海宝直人、相葉裕樹、内海啓貴、麻実れいなどが出演。東京公演を経て、10月19〜31日に「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて上演。チケットはS席1万4000円ほか、現在発売中。
ミュージカル『アナスタシア』
期間:2023年10月19日(木)〜31日(火)
会場:梅田芸術劇場 メインホール(大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
料金:S席1万4000円、A席9500円、B席5500円、R席1万6000円※オリジナルグッズ付き
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