大阪で愛される神さま、地元民も知らないビリケンの秘密とは[PR]

「通天閣」に祀られる3代目ビリケン像
大阪を代表する神さま・ビリケンさん。同じく大阪を代表するスポット「通天閣」(大阪市浪速区)に祀られるビリケン像は、足の裏をなでるとご利益があるといわれ、地元はもとより観光客からも人気を集めている。
■ 米発祥のビリケンさん、戦前から日本に
実はこのビリケンさん、発祥は日本ではなく、1908年にアメリカの女性アーティストが夢で見た幸福の神さまを具現化したものが起源。翌1909年頃に日本に伝わって、1911年には大阪の繊維商社「田村駒」が商標登録し同社のキャラクターとして使用されたという。
現在、通天閣で親しまれているビリケン像は、同地にあった遊園地「ルナパーク」(1912年)の開業に合わせ、園内のシンボルタワー・初代通天閣とロープウェイでつながった先の「ホワイトタワー」内「ビリケン堂」で展示されたことが始まり。

■ のけもの扱いが、今ではご当地神さまに
戦火による閉園・解体とともに姿を消すも、1956年に再建された現在の通天閣に1979年、2代目として復活。現在のビリケンさん人気の火付け役でもある通天閣観光の高井隆光社長は、「繁栄と衰退を経験するなかで昭和50年頃に通天閣が身売りとなり、『何かイメージを変えたい』と現在の経営陣が2代目ビリケン像を作りました」と話す。
また、「幸福の神さまとして1階の玄関口に飾ったものの、とんがり頭でつり目の独特の風貌が受け入れられず、お客さまが帰ってしまう始末。次に2階のゲームコーナーの隅に移動させられましたが、そこでも『別のゲームを置いといた方がマシ』と、結局展望台に追いやられました」と打ち明ける。

「景色がきれいで何もない展望台と親和性が高かったのか、じわじわと知られていくようになりました。その後もグッズを大阪駅や空港にも置いていただくなどし、時間はかかりましたが関西のご当地神さまとして認知していただけるようになった。これもビリケンさんの御加護かな」と高井社長。
2012年には『通天閣開業100周年』を記念した3代目ビリケン像が誕生。現在では通天閣のある新世界エリア界隈に数体のビリケンさんが鎮座しているが、「その総本山が通天閣、と思ってもらえたらいい」と大らかに笑う。
■ アート作品になったビリケンさんの魅力
そんななか、ビリケンさんを愛するクリエイターたちが、アートへ昇華したビリケンさんの作品を次々と発表。2022年4月にスタートしたイベント『ビリケン クリエイターズ オーサカ』では、これまで100を超える作品が展示され、多くの人を魅了してきた。


同イベントの代表・増田博哉さんは、「大阪のアイコン・ビリケンさんが、アートという形に変わります。作品を家やお店、オフィスに飾って、多くの人が『福』を手にしてもらえれば。そんなアートイベントがこの大阪に定着してほしい」と語る。
2023年も、学生を含むクリエイター100人による新作アート100点が集結。線や面を手書きでシンプルに描く玉村聡之氏や、カモフラージュのクリエイティブプロジェクト・イイカモデザインら、ビリケンさんにインスパイアされた作品が展示される。
■ アーティストも感じるビリケンパワー
なかには、80年代アメリカを彷彿させるポップなタッチで『ダウンタウンのごっつええ感じ』DVDBOXのキャラクターや、FM802のイベントビジュアルなどを描くウラタスパンコール氏が本イベントを前に個展で発表した、アメリカ片田舎での少年探偵団とビリケンさんの冒険を描いた作品も登場。


また、アニメ『おしえて北斎!』のキャラクターデザインやバンド・ポルカドットスティングレイのメンバーイラストなどを担当した伊東ユウスケ氏は、キャンパスいっぱいにビリケンさんを配置し、「これだけズームアップして描いても、全身を描く以上にそのキャラクターが伝わってくるのはすごい。ビリケンさんが発しているオーラ、そして海と時代を超えて親しまれてきた造形美のパワーの賜ではないでしょうか」と、その魅力を語る。
イベント『ビリケン クリエイターズ オーサカ 3』は8月9日から11日まで、「田村駒 大阪本社」(大阪市中央区)にて。入場者の投票で決まるアワードも実施され、現地で気に入った作品は購入することもできる。また同イベント後に、「通天閣」や「OMO7大阪 by 星野リゾート」など新世界エリアで関連イベントも開催される。
取材・文・写真/上地智
提供:田村駒
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