閉園で見えたスマスイの愛されっぷり、名物パンともサヨナラ

2023.6.3 07:45

「須磨海浜水族園」で親しまれていた名物パン(5月31日・神戸市須磨区)

(写真9枚)

5月31日、惜しまれつつ閉園した「神戸市立須磨海浜水族園」(神戸市須磨区)。混雑する閉園日の館内で、ひときわ人が集まるショップがあった。

■ 思い出作りに…とTシャツや雑貨は即完

閉園を前に愛着のある「スマスイ」グッズを手に入れようとする人があふれていたのは、本館2階のミュージアムショップ「コーラルショップ」だ。同店ではこれまで、水族園の愛称「スマスイ」のロゴやキャラクターがはいったオリジナルグッズを販売してきた。

「須磨海浜水族園」とロゴの描かれたTシャツは即完(5月31日・神戸市須磨区)

エリアマネージャーの高瀬美草さんは、「私たちはもともとスマスイファンで、ここで働きたいという思いでスタートしているので、半分はお客さまと同じ気持ちで働いています。スマスイが好きだからこそ、自分たちならどんな商品が欲しいかを考えて作っているから、すごく喜んでくださるのかなと感じています」と話す。

スマスイに出店してから、今年の6月14日で丸9年になるところだった。来園者とは生き物の話で盛り上がることも多く、閉園が決まってからは昔の水族園の写真を見せてくれる人やスタッフと記念撮影をする常連客もいたそうだ。

最終日におこなわれたセレモニーにて、「ありがとう!スマスイ閉園」と手作りの横断幕を持って参戦する男性が(5月31日・神戸市須磨区)

GWからは、販売数量に制限をかけながら閉園日まで商品を残したが、オリジナルロゴのTシャツやクリアファイル、ステッカー、キーホルダーなどのグッズはあっという間に売り切れた。新施設への出店はなく、閉店になると話す高瀬さんは「今日になってやっと実感が湧いてきて・・・寂しいです」と目を伏せた。

■ 「ここでカメさんパン、よく食べたな・・・」

もうひとつ行列ができていたショップが、3階の「うみがめのお店」。「18年前にうみがめが展示されているプール横の売店ということで、『うみがめのお店』として始まりました。うみがめのお店なら、メロンパンをウミガメにしちゃおうと手と足をつけたんです。ファンの方が多いんですよ」と担当者は話す。

「うみがめの店」で販売されていたパン、2年ほど前からうみがめに加え、ペンギンやラッコも仲間入り(5月31日・神戸市須磨区)

「ファンが多い」とあったが、確かにSNSには「うみがめのお店が好きで年パス持ってました」「新しい水族館でも焼きたてのうみがめのメロンパンが食べたいので、絶対残して下さい」など、ファンからの惜しむ声が寄せられている。

閉園日に用意されたうみがめのメロンパン1000匹、そのほかの生き物パン150匹は、各回とも15分ほどで完売した。カラになったワゴンの横を「ここでカメさんパン、よく食べたなぁ・・・」とつぶやきながら通り過ぎる人も。

新しい施設に出店するかは未定だそうで、「10年以上毎日ここでパンを焼いてきたスタッフもいて、閉店を寂しく思っています」と、担当者は別れを惜しんだ。新施設「神戸須磨シーワールド」は、2024年6月にオープン予定。

取材・文・写真/太田浩子

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