「家康は笑われ損じゃなかった」虎松の意外過ぎた仕官のワケ【どうする家康】

2023.6.2 17:00

家康から刀を受ける井伊虎松(板垣李光人) (C)NHK

(写真3枚)

松本潤が徳川家康を演じ、その厳しい選択だらけの人生を描きだす大河ドラマ『どうする家康』(NHK)。5月28日の第20回『岡崎クーデター』では、岡崎に危機が訪れるという状況のなか、徳川四天王の最後のひとり・井伊虎松(のちの直政)が家臣団に正式加入。その意外な仕官理由に、SNSは感心の声であふれた(以下、ネタバレあり)。

■ どうする家康、虎松はなぜ仕官した?

武田勝頼(眞栄田郷敦)が、家康の息子・松平信康(細田佳央太)が守る岡崎に侵攻。病で動けなくなった家康は、代わりに石川数正(松重豊)らを送り込む。そこで数正は、家臣の大岡弥四郎(毎熊克哉)が武田と通じており、信康とその母・瀬名(有村架純)に夜討ちをかける、という密告を山田八蔵(米本学仁)から受ける。

左から、平岩親吉(岡部大)、徳川信康(細田佳央太)、石川数正(松重豊)(C)NHK
第20回より、左から平岩親吉(岡部大)、徳川信康(細田佳央太)、石川数正(松重豊)(C)NHK

膿を出し切るために、あえて襲撃を実行させることにした数正。本多忠勝(山田裕貴)や榊原康政(杉野遥亮)、そして仕官したばかりの井伊虎松(板垣李光人)と寝所で待ち伏せし、弥四郎たちを捕縛した。虎松は勢い余って八蔵を討ち取りそうになりながらも大きな活躍を見せ、忠勝も康政も渋々ながら、その実力を認める。

家康は虎松に、庶民の笑いものにされている自分に仕官を願い出た理由を聞くと、「民を恐れさせる殿様より、民を笑顔にさせる殿様のほうがずっといい。殿にこの国を守っていただきたい」とまっすぐに答えた。それを聞いてなにかが目覚めた家康は、武田勢に攻撃をしかけ、勝頼は長篠まで戦略的に撤退するのだった・・・。

■ 虎松の鮮烈デビューに大盛り上がり

第15回で「女装して家康の命を狙う美少年」という、最高にキャラの立った登場でビックリさせた虎松こと井伊直政。こんな「家康絶対殺すマン」が、どうやったら家臣になるの? と思ったけど、三方ヶ原の戦いを通して、虎松の心が家康に傾く様子を小出しにしていき、この第20回でようやく、しかも最高に劇的な初仕事で仲間入りを果たしてくれた。

クーデターを起こす大岡弥四郎(毎熊克哉)ら (C)NHK
クーデターを起こす大岡弥四郎(毎熊克哉)ら (C)NHK

家康の「あの小僧」の口ぶりから、どうやらお試しのような感じで家臣団に加わったことをにおわせて、さて初登場はいつになるか? と期待したら、榊原康政とともに瀬名&娘の亀(當真あみ)になりすまして、弥四郎一味を一網打尽に。女装の似合う可憐さと、先輩も呆れる暴れん坊ぶりというギャップに、SNSは大いに盛り上がった。

「瀬名の身代わりとして鮮烈デビュー! おおっ!と声が出ました」「『顔を知らないから』ってだけで内通者もお構いなしに討ち取ろうとする虎松くん、今年もしっかり井伊の狂犬の片鱗がうかがえますね」などに加えて「虎松がどうだったか訊かれて、素直に認めるのは癪だけども嘘ついて貶めることは決してしない、平八郎(忠勝)小平太(康政)がとてもかわいくて良い子たちですね」と、虎松の資質を認めた先輩2人にも好意的な声が寄せられた。

■ バカにできる殿様、その本意に目からうろこ

しかし、そんな虎松が家康の家来になったのが「民を笑顔にしてくれるから」という理由だったのには、また別の衝撃が。団子屋の老婆(柴田理恵)をはじめとして、全員家康をバカにしてる・・・と思いきや、それが決して悪意ではなく「自分たちの心をなんか明るくしてくれる人」という好意も含まれていたとは、まさに目からうろこが落ちる思いがした。

SNSでも、「確かに民衆が気兼ねなく一番偉い人を笑ってこき下ろせるって、相当平和な空気感だもんな」「『弱くても良いんじゃない? あなたは民を笑顔にできる。それを守るために俺が側で支える!』という光を与えた。あぁ、なんていい子なんだ」「家康! 笑われ損じゃなかったよ!」などの声が。

確かに武田信玄とか上杉謙信とか織田信長とか、庶民が笑い話にしたら後ろから無礼討ちにされそうなイメージがあるから(あくまでイメージですが)、この虎松の意見はなかなかの説得力を感じた。さてこれで、家康の家臣団はほぼ盤石に。ここからそれぞれの武将がどのように個性を発揮し、どのように家康を助けていくのか、期待を高めよう。

『どうする家康』は、NHK総合で日曜・夜8時から、BSプレミアムでは夕方6時から、BS4Kは昼12時15分から。6月4日の第21回『長篠を救え!』では、鳥居強右衛門(岡崎体育)から長篠城の救援要請を伝え聞いた家康が、信長から意外な条件を突きつけられる様が描かれる。

文/吉永美和子

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