「山の自販機にしかない」飲料、この噂は本当? 販売元を直撃

2023.5.25 16:55

ここにもいない!! どこにいるんだ「梅よろし」!(大阪市西区の自販機にて)

(写真5枚)

あるツイッターユーザーによる「これ以上にうまいジュース、ないのに 意味のわからない山の自販機にしかない」という投稿。5月10日にツイートされるや、みるみるうちに拡散され、現在16.6万件のいいねを記録するなど大反響を呼んでいる(2023年5月時点)。

おいしいのに売ってない…どこにいるんだ「梅よろし」

投稿写真に写っているのは飲料メーカー「ダイドードリンコ」の「梅よろし」。投稿に対し、「わかります・・・」「まじでほんとにまじでこれはまじでそう」「飲みたいときに全然出会えないんだよな」など激しい共感を呼んだことからも、いかに「梅よろし」が人気なのかがうかがえる。

投稿をおこなった「ボロボロのリボンちゃん」(@odayakanano)さんは、いつも散歩コースにある自販機で「梅よろし」を購入しているそう。投稿の影響か、その自販機でも「梅よろし」が売り切れてしまったというから驚きだ。

投稿を見ているうちにすっかり「梅よろし」が飲みたくなってきた筆者は、さっそく大阪市の北区エリアにあるダイドー自販機を8台回ってみたものの、一向に見つからない。

その後も大阪市内にあった自販機をいくつか立ち寄ってみたが、やはり「梅よろし」の姿はなかった。これはいよいよ「山の自販機にしかない」説に真実味が帯びてくる・・・。ということで、販売元の「ダイドードリンコ」(本社:大阪市北区)に話を訊いてみることに。

人気もうなずける? リピート率高いロングセラー商品

──今回話題となった「梅よろし」ですが、ダイドーさんでは定番ドリンクというイメージがあります。

2004年に発売を開始して以来、リピート率が高く、年齢・性別を問わず幅広いユーザーから愛される商品です。

──もう20年近く続いているロングセラー商品なんですね。考えてみると、梅を使ったドリンクもなかなか珍しいような気がします。

実は「梅よろし」というネーミングは「梅は体によろしい」からきておりまして、「毎日の健康維持」を意識されているお客さま向けの「おいしい健康サポート飲料」というコンセプトがあります。ですので、お米を発酵させて作った黒酢やクエン酸など、体にやさしい成分を配合しています。

お米を発酵させて作った「黒酢」や、有機酸の一種である「クエン酸」などを配合した「梅よろし」

──そんな由来があったとは! 今回の投稿でも「おいしいけど売ってる場所が少ない」というような声が印象的でしたが、やはり販売場所は限定されているのでしょうか?

全国展開している商品なので、地域・エリアを限定しているということはありませんし、シーズンにも限定はなく通年で販売しております。ただし販売状況などにより、取り扱いの無い自販機もございます。

──なるほど。では、実際のところ「山」など特定のエリアだけで販売されているというわけではないんでしょうか?

実は、販売における戦略的な側面もあり、「梅よろし」がどのような場所で販売されているか、詳細な回答は難しく・・・。ただ傾向的には、都心部より地方の方が販売されているケースが多いですね。

──そうなんですね。ちなみに、どこで販売されているか調べる方法ってあるんでしょうか?

現状では「梅よろし」をはじめ、特定の商品が販売されているかを検索するシステムはございません。ただ、ダイドー自販機の設置場所自体は弊社の公式アプリ『Smile STAND』でお近くの設置場所を検索することが可能です。

同社の担当者は「どのダイドー自販機で販売されているか、楽しみにしていただきながらお探しいただけると幸いです」とコメント。

ついに発見!会いたかったよ梅よろし(長堀橋交差点南西側にて)

ちなみにほかの編集部員にも協力してもらったところ、大阪メトロなんば駅構内、近鉄大阪難波駅構内、近鉄大和西大寺駅前、JR西宮駅前ショッピングモール内、長堀橋交差点南西側、JR宝塚山側住宅街、近畿大学前、長居公園通で「梅よろし」を発見!! 戦略についてはわからないが、意外といろんなところに存在しているようだ。

投稿を見て「梅よろし」のクチになったという方はぜひとも近くの自販機を探してみてほしい。

取材・文/つちだ四郎

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