錦織一清「実は女番長だと思っています」、久本雅美に太鼓判

2023.4.15 20:15

舞台『垣根の魔女』の演出をつとめる(左から)錦織一清と主演の久本雅美(8日・大阪市内)

(写真4枚)

少年隊・錦織一清が演出、そしてお笑いタレントで女優の久本雅美が主演をつとめる舞台『垣根の魔女』。4月21日の開幕に先立ちおこなわれた取材会では、幾度かの共演を重ね、気心知れた2人が互いの印象を語られるシーンもあった。

■ 演出家・演者としての二刀流、錦織を「大信頼しております」(久本)

原作は1979年に発刊された村野守美の同名コミック。世話焼きで知恵の長けたおばあさんのミドリさんが、頼まれもしないのにご近所さんの悩みを解決していくという物語だが、本公演では、原作にはないミドリさんのスピンオフを描きたいと錦織。「ミドリさんがどうして世話焼きになったのか、そういう内面を描こうと思います」と、笑いのなかにほろりと泣ける物語を匂わせる。

大阪松竹座での錦織と久本のタッグは、『毒薬と老嬢』や『蘭~緒方洪庵 浪華の事件帳~』など3作品4回目

ちなみに、役柄にちなんで自身も「世話焼き」と自己分析する久本。「劇団(WAHAHA本舗)の後輩たちも、苦労しているとほっとけなくて、ご飯が食べられないと言ったら家中の素麺をかき集めて渡したり、もちろん食事に行ったり。ほっとけないところが多々ありますね」と話す。

そんな久本に錦織は「久本さんは弱い者の味方のよう」と一言。「実は女番長だと思っています。いい意味ですけどね。僕はそんな印象を持っています」と明かした。

演出家であり、エンターテイナーでもある錦織については、「演出家と演者という両方の立場で、俯瞰で舞台を見られるというのはすごいことだなと思いますし、お客様はどういうことを喜ぶかということもすぐさまキャッチされますので、そのバランスも素晴らしいと思います。大信頼しております」と話す。

■ 座らない演出スタイルは「頭がおかしいわけじゃなくて(笑)」(錦織)

錦織は演出をつけながら、とにかく歩き回るという。その姿は「神出鬼没」と久本。「逆に、演出席に座って、じーっと見られたら、何かあったのかなって心配になっちゃうかもしれないですね(笑)」。

「歩き回る演出スタイル」は共演者のなかでも話題となっているよう

「歩き回っちゃうのは、頭がおかしいわけじゃなくて(笑)。座っているとあんまりアイデアが浮かばなかったりするので・・・」と錦織。取材会でも終始、息の合ったやり取りで場を和ませていた。初日の4月21日(金)11時公演は錦織と久本によるアフタートークもあるので、そんな2人の掛け合いもお楽しみに。

舞台『垣根の魔女』は「大阪松竹座」(大阪市中央区)にて、4月21日〜30日に上演。チケットは一等席1万2000円ほか。現在発売中。

取材・文/岩本

舞台『垣根の魔女』

会場:大阪松竹座(大阪府大阪市中央区道頓堀1-9-19)
期間:4月21日(金)〜30日(金)
料金:一等席1万2000円、二等席7000円、三等席4000円

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