「阪神高速道路」（本社：大阪市中央区）が２０１７年より実施している、高速道路の長寿命化に向けたリニューアル工事。その一環として、阪神高速３号神戸線の「京橋」〜「摩耶」の上下線が５月１９日から６月７日まで終日通行止めとなる。

「阿波座ＪＣＴ」（大阪市西区）から第二神明道路「月見山」（神戸市須磨区）へ至る３号神戸線。今回はそのなかでも、１９６８年の供用から５０年以上・２０１０年の大規模補修工事から１０年以上が経過している「京橋」～「摩耶」区間が工事対象となった。

同社は、「交通量の大幅な増加や車両の大型化などにより、舗装や橋梁の継ぎ目に設置する伸縮継手（ジョイント）の損傷が顕在化している状況です。表面から補修しても損傷が繰り返し発生する状況にあり、損傷がさらに進展すると、路面陥没などの致命的な損傷につながる恐れがあるため、サステナブルな社会を目指した抜本的な対策が必要となっています」と説明。

そのため本工事では、舗装工事などに加えて、高度経済成長期に建設され老朽化が進行しているコンクリート床版の長期耐久性を確保する工事が実施される予定に。

しかし、「都市高速道路の年間渋滞ランキング（※）」で、ワースト１位に神戸線西行（西宮ＪＣＴ～第二神明接続部）、ワースト２位に神戸線東行（第二神明接続部～西宮ＪＣＴ）がランクインするなど、慢性的に渋滞が発生している同路線。

ＳＮＳでは、「この期間は行かれへんな」「仕事で毎日のように神戸方面走ってるからこの期間が恐怖でしかない」「普段ただでさえ渋滞してる区間が１９日間も通行止め･･･」と、戦々恐々とする声が散見。

終日通行止めは、５月１９日・早朝４時から６月７日・朝６時まで。特設サイトが開設されているため、う回ルートや交通影響予測などの情報収集に努めたい。（※：２０１９年・国土交通省発表）