寿司チェーン店「かっぱ寿司」（代表：山角豪）の道頓堀戎橋店が、３月２日より道頓堀川すぐ横の「デカ戎橋ビル」（大阪市中央区）５階にオープンする。

■ ６年ぶりとなった、大阪府への出店

２０１７年２月に豊中庄内店がオープンして以来、大阪への出店は実に６年ぶりとなる。広報担当によると、同店は郊外型の店舗が多く、東京・大阪など大都市圏への出店を強化したいと考えていたという。

道頓堀といえばインバウンド需要の高い地域としても知られる。広報担当は「関西のシンボルともいえる道頓堀での出店は、長野県で創業した『かっぱ寿司』を、より関西のみなさんに知ってもらう良い機会になるのではと考えました。国内外問わず、観光客から地元の方々まで多くの方に来ていただければ」と、幅広い層に呼びかけた。

また「くら寿司」や「スシロー」など、同業他社の店舗が集中する激戦区での出店に関しては、「大阪はなんといっても回転寿司発祥の地。ライバル、そして仲間として業界全体で切磋琢磨し、盛り上がっていけることが１番だと思っています。『今日はこれを食べたいな』という、お客さまの選択肢のひとつとして選んでいただければうれしいです」とコメントした。

■ 気になる衛生面への対策も強化

新店がオープンするにあたって気になるのは、感染症対策や、今年に入り回転寿司店にて相次いで起こった迷惑行為への対策だろう。

同店では、料理が常にレーンで回っている「回転寿司」ではなく、タッチパネルで注文すると、その都度席に料理が届けられる「特急レーン」方式を採用している。

さらに、卓上に設置されている醤油にくわえて小分けの醤油やガリなどを用意し、店内の防犯カメラの位置を再確認するなど、従来の取り組みとあわせてより安心して食事ができるよう対策を強化したという。

３月２日オープンの「かっぱ寿司 道頓堀戎橋店」は、席数は１０７席で、営業時間は昼１１時から夜１０時半（土日祝は朝１０時半から）。オープンを記念し、店内飲食限定で生ビールが半額となるキャンペーンなどが実施される予定。

取材・文・写真／つちだ四郎