淡路島に現れたサル団子「冬でも簡単には…」今年は見納めか
2023.2.26 09:00

「淡路島モンキーセンター」で見られる冬の愛らしい光景「サル団子」
(写真5枚)
野生のニホンザルを餌付けし間近に観察できる「淡路島モンキーセンター」(兵庫県洲本市)。寒さが本番を迎える今の時期は「サル団子」が見られ、春には出産シーズンが始まるという。
1967年の開園以来、研究や保全管理に貢献し現在約350頭のサルが集まる同施設。園内のそこかしこで姿が見られるが、特に愛らしい「サル団子」は寒さをしのぐために身を寄せ合う習性からの行動だ。
「例年、サル団子を形成するのは1~2月くらい。冬だからと言って、簡単には見られません。チャンスは冷たい風が吹く曇りの日。日差しのない、肌寒い日が多い」と、センター長の延原利和さん。
野生ゆえ季節によって餌場に現れる時間が異なるものの、概ね朝9時頃に山から降りて同センターへ現れ、餌場付近で昼を過ごして、夕方になると山奥へ帰って行く。
園内の状況は、設置されたライブカメラで確認することもでき、延原さんは「まだ寒いですが、昨年生まれたばかりの小さな子ザルたちが元気に遊びまわる姿が観られます」と声を和ませる。
近年、淡路島のニホンザルは、ほかの地域と比べて高い寛容性を持ち、特別な社会を形成していることが判明。野生といえども性質はとてもおとなしく、サル同士の仲が良いのも特徴だという。
営業時間は朝9時から夕方5時まで(季節により変更あり)、木曜休み(祝日の場合は開園)。入園料は大人1000円、子ども400円(4才~小学生)。詳細は公式サイトにて
文/みやけなお
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