みらい…駄菓子「プチプチうらない」の項目が、大人に響く件

約40年間にわたり、親しまれている「チーリン製菓」の主力商品「プチプチうらない」
■ 約40年間貫いてきた「20円」とも、ついにお別れ
──なるほど(笑)。そもそも「プチプチうらない」はどうして生まれたのですか?
チーリン製菓は昭和35年に創業しまして、平成10年に大きな節目がありました。もともとのチーリン製菓を継げる人がいなかったので、乳ボーロをつくる「大阪前田製菓」が買収した形です。そのため、「プチプチうらない」の誕生秘話が継承できていないのが事実なんです。

チーリンの商品は、子どもの大人への憧れを満たす商品が多いです。たとえば、ライター型の「プチチョコ(30円)」やパイプ型の「ゴーゴーパイポチョコ(40円)」、鍵型の「カギっこチョコ(20円)」など、大人が持っているものをモチーフにしています。同じように「プチプチうらない」は、薬のPTP包装シートをイメージしたと聞いております。
──たしかに、子どもって錠剤やカプセルをプチッとしたいと考えますね。
でもそれだけじゃ面白くないので、占いの要素を入れています。

──占い項目が大人っぽいのも、大人と同じことに憧れる子どもを意識してのことかもしれませんね。価格はずっと20円なのですか?
発売してから38年間18粒20円でやってきたのですが、昨今の資材原材料の値上がりで、これ以上は安心安全で楽しい商品を提供できないと、断腸の思いで2023年3月から30円に初めて価格改定することになりました。
「20円を守るべきやないか」ということも社内で本当に議論しました。これまでもコストダウンをはかったり、粒数を減らす検討もしましたが、これから何十年と供給していこうとすると、誠に申し訳ないけども価格を変更するしかないと。
──子どもたちは残念に思うでしょうけど、昭和60年からずっと20円だったことに驚きます。それと、どうしても気になっていることがあって・・・「チーリン」という名前はどこから来たのですか?
諸説ありますが、子供が小銭で買える美味しくて楽しいお菓子をつくるという想いで、チャリンチャリーン・・・チーリンとなったというのを定説にしています。これからも「おなかを満たすだけでなく心を満たすお菓子」を作っていかなあかんと思っています。
取材・文/太田浩子
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