東大阪の町工場で生まれ育ったヒロインが、「空」に憧れ成長していく連続テレビ小説『舞いあがれ！』（ＮＨＫ朝ドラ）。１月２６日放送の第８０回では、航空機部品作りに難航する舞たちが、「長井金属」の機械を借りるシーンが描かれた（以下、ネタバレあり）。

航空機部品の試作を請け負うことになったが、扱ったことのない素材のため失敗が続く「ＩＷＡＫＵＲＡ」。ベテランの笠巻（古舘寛治）の提案で、舞（福原遥）は「長井金属」の機械を借りることに。そこは「ＩＷＡＫＵＲＡ」が危機に陥った４年前にリストラせざるを得なかった、従業員・小森（吉井基師）が働く場所だった。

機械を借りる際、長井金属が工場を畳み、従業員も再就職先を探していることを知った舞。小森に再び工場に戻ってきてくれるよう、舞と母・めぐみ（永作博美）は頭を下げる。舞たちの誘いに苦い表情を見せる小森だが、めぐみは「１日だけ、ＩＷＡＫＵＲＡに来てもらえませんか？」と持ちかけるのだった。

小森がリストラを宣告された際を振りかえり、「俺、いっぺんいらんって言われたんです。あんとき、どんだけ悔しかったか、悲しかったか」と吐露するシーンが描かれた今回の放送。

ＳＮＳでは「小森さんが意固地でヤな感じになってるけど、リストラされた会社にいい気持ちはしないよね」「都合よく辞めさせたり雇ったりされるのはきついよなぁ」「簡単には戻れないよね」など同情する声も多く、ツイッターでは関連ワードとして「小森さん」がトレンド入りした。

放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。１月２７日放送の第８１回では、機械を借りても部品作りに難航する舞たちを見かね、小森がアドバイスする。

文／つちだ四郎