広井王子「今しか咲かない花を」20歳までの歌劇団を作ったワケ

2023.1.30 20:45

広井王子(中央)と少女歌劇団ミモザーヌのメンバー(左から)みやはらにこ、ちばひなの、さかもとりるは

(写真9枚)

活動期限の20歳までに花を咲かせるべく奮闘する少女たちがいる。少女歌劇団「ミモザーヌ」だ。実はこのグループ、関西きってのエンタメリーダー「吉本興業」と、2000年代初期にゲーム『サクラ大戦』で脚光を浴びた総合プロデューサー・広井王子が手がけるグループで、2023年で結成5年目を迎える。

まだまだフレッシュな集団だが、メンバーは近頃、舞台に映像、またグラビアとジワジワとその勢いを伸ばしており、今回はそんな「ミモザーヌ」の発起人である広井にインタビュー。広井の抱く野望なども伺いつつ、「そもそもなんで20歳までなの?」 と、大きな疑問も投げかけてみた。

写真/Ayami

■ 「『一緒に仕事しないか?』と腕を掴まれました」

──広井さんは長きにわたって総合プロデューサーという立場にいながらも、人をプロデュースするのは初めて。改めて、どういった経緯から少女歌劇団に携わることに?

大阪は嫌いだったので、立ち入ったことがなかったの(笑)。でも、10年ほど前に上方落語を勉強しようと思ったことがあって。落語はもともと好きだったのですが、上方落語は全然手をつけたことがなかったんです。でも(桂)枝雀さん見たときに「なんだこれ」と衝撃を受けてね。

少女歌劇団ミモザーヌのプロデューサーをつとめる広井王子

それで友だちに「僕、上方落語を本格的に勉強します」って言ったら、「じゃあ良い人紹介してあげるよ」と、大崎さん(吉本興業の代表取締役会長)が来ちゃったんですよ。ラスボスじゃないですか。すると大崎さんが僕のことを気に入ってくれて、「一緒に仕事しないか?」と腕を掴まれました。

──なるほど。でも実際のところ、ゲームの『サクラ大戦』(自らがプロデューサーとなり少女歌劇団を作りあげていく内容)はあくまでもゲームのなかの話、実際の少女たちで少女歌劇団を手がけるというのは、相当苦労されたのでは?

当時少女歌劇団を調べていた資料はあったんですが、「どうやっても現実でやるのは難しい」と気付いて。それで「やっぱり無理なんじゃないですか?」と大崎さんに話をしたら、「おもしろい、やろう」とメールが来た(笑)。

僕は最初「無理だ」と言ったけども、後ろでバックアップしてくれる人がいらっしゃるならば、やれるかもしれないし、(世の中に)無いんだったらやってみようと思ったね。

レッスン中、メンバーに楽しげに語りかける広井王子
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