亀岡市のゴミ分別が話題、実は「ひらパー」が先取りしてた
市町村によってルールが異なる「ごみの分別」。温室効果ガスの排出を防ぎ、再利用できる資源を分けるためにも欠かせないが、つい分別が甘くなってしまったり、リサイクルできそうなものをごみに出してしまったり・・・そんな経験はないだろうか?
先日、京都府亀岡市が「燃やすごみ」「埋立ごみ」の表記を、「燃やすしかないごみ」「埋め立てるしかないごみ」に変更すると発表。このニュースが報じられると、SNS上では「ごみへの憎しみを感じるネーミング」「逆転の発想で面白い」「なんかすごい暴言言われてる気がするw」など、驚きや同意が入り混じったリアクションが寄せられた。
同様の名称変更は、福岡県柳川市でも2021年より実施されており、どの地域でもごみの減量に力を入れていることがうかがえる。
■ 再注目された「ひらパー」の「分別しまくりゴミ箱」
そんななか、SNSではかつて大阪の遊園地「ひらかたパーク」(大阪府枚方市)に設置されていた「分別しまくりゴミ箱」を思い出す声があがった。
「分別しまくりゴミ箱」とは、同園で2018年におこなわれたイベント『枚方万博』の一環として設置されていた展示品のこと。一見普通のゴミ箱に見えるが、「もえるゴミ」をはじめ、「やたらもえるゴミ」「この冬いちばんもえるゴミ」「徐々に奇妙にもえるゴミ」など、不燃・可燃あわせて20種類の分別方法を求められるというユニークさが話題となっていた。
改めて当時の担当者に話を聞いてみると、「ごみの分別をひらパーなりに突き詰めた結果、あのような内容になりました」とのこと。「クスっと笑ってもらい、ツッコミを入れてもう展示」というコンセプト通り、「ひらパーさすがやなw」「ひらパーのゴミ箱面白すぎ」など反響も多かったという。また、「今回SNSで思わぬ形で再注目され、うれしく思います」と振りかえった。
◇
ごみの分別を今一度考え直すきっかけにもなる、今回の取り組み。亀岡市の資源循環推進課職員は「今回の変更にともない、ごみ袋に表示される名称も変わる。インパクトのあるネーミングということで、ごみを捨てる際、少しでも意識を変えてもらうきっかけになってほしい」とコメントしている。
取材・文/つちだ四郎
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