「星空観察」プラネタリウムに流行あり、音楽に笑い…最新を調査

2022.12.17 20:15

手前にずらりと並んでいるのは「リラックスシート」、水面に映る神戸の夜景を再現したデザインになっているという

(写真4枚)

神戸・ポートアイランドにある「バンドー神戸青少年科学館」(神戸市中央区)のプラネタリウムが、2022年7月のリニューアル以降、子どもだけでなく大人の心も掴んでおり、実際に来場者の幅も広がったんだとか。星空観察だけではない、「多目的ドームシアター」として生まれ変わったプラネタリウムを取材した。

■ クッション付きの円形ソファで「星空観察」

2022年7月、18年ぶりにフルリニューアルをおこなった同館のプラネタリウム。星空を映す「光学式投映機」の進化で明るい星空がよりリアルに再現できるようになり、さらに「デジタル式投映機」を連動させることで多彩な演出が可能。最新の照明や音響もあいまって、より臨場感や非日常感が得られるようになった。

また、ドーム内の最前列にはクッションつきの円形ソファ「リラックスシート」を関西初導入。横になってドームスクリーンを見上げることができ、映像に包み込まれるようなダイナミックな体験ができる。リラックスシートは、家族やカップルに人気だという。

左から「バンドー神戸青少年科学館」のインタープリター・古田綾香さんと企画・展示普及ディレクターの早川知範さん

番組の企画・構成・演出のほか、投映・解説もおこなう古田綾香さんは「『プラネタリウム』といえば、星・宇宙・天文というイメージがあると思うんですけど、幅広い方に足を運んでいただくために他分野と融合できる空間にしようと、リニューアルを機に『ドームシアター』と新しく呼称しました」と話す。

リニューアルしてから約5カ月の間に、これまでメインだった小学生以下の子どもと保護者という層だけでなく、カップルやシニア世代、中高生や大学生も来館するようになったという。今後は、スポーツ観戦などのパブリックビューイングや、ライブなどの異分野のプログラムをさらに充実させていく予定だ。

■ 「星を見るため」ならどこまでも進化!?

子どもを連れて高頻度で同館を訪れていた筆者も、ロックバンド「ACIDMAN」の音楽とナレーションが星空と融合する番組「星になるまで~music by ACIDMAN~」を、リラックスシートで体験してみた(ちなみに、ほか3シートはカップルでした)。

番組内容によって照明も異なるため、より没入感が味わえる

「ACIDMAN」の番組が始まる前に、番組にあわせたオリジナルの星空解説があり、古田さんの心地よい声とドームにダイナミックに映し出されるキラキラと輝く美しい星空を眺めていたら、さっそく寝落ちしそう・・・いやいや仕事中と気を引き締める。

そして、いざ番組が始まると、映像に重なる生命や宇宙をテーマにした壮大な「ACIDMAN」の音楽が心地よく、包み込まれるような8.2chで存分に楽しめた。またアルマ望遠鏡が並ぶ景色やブラックホールなどが、遠くの景色まで鮮明に見えて奥行きが感じられ、まるで宇宙にいるかのような感覚に。

2023年は、前方ステージでアーティストの生演奏などのパフォーマンスと星空が楽しめるライブが楽しめるほか、1月は、笑いを交えながら星空解説をする星兄さんとのコラボイベントや音楽コンサートの2本を予定しているという。

12月におこなわれるクリスマス向け番組では、赤×緑でムードたっぷりに演出される

古田さんは「床まで投映することが可能なので、本当に非日常空間を演出することができます。できることがいっぱいあるので、映像作品を作るようにいちからすべてを作っていくことになります。宇宙・天文分野だけでなく、スポーツや芸術分野の映像も見られるので、幅広い方に科学館に来ていただきたいです」と展望を語った。今後作られる新しいプログラムも期待したい。

12月は「星になるまで~music by ACIDMAN~」のほか、「星空ヒーリング・クリスマス」「Wonder KOBE 神戸の四季、そして宇宙へ」など大人も楽しめる番組も多く、全8番組が投影される。12月26日には寝てもOKなイベント「熟睡プラ寝たリウム~年末お疲れさまVer.~」も開催(要Web予約)。詳細は公式サイトにて。水曜休館。

取材・文/太田浩子

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