「道修町」読める? 近畿でわずか3割、薬の町の認知も過去最低

毎年11月におこなわれる、無病息災を祈願する『神農祭』(22日/大阪・道修町)
11月22日・23日の2日間にわたり、病気平癒の社「少彦名(すくなひこな)神社」(大阪市中央区)にて無病息災を祈願する『神農祭』が開催。同神社がある大阪・道修町について、「田辺三菱製薬」(本社:大阪市中央区)が認知度調査を実施した。
外皮用薬の「フルコートf」などで知られる同社。地域の活性化に取り組んでおり、その一環として2016年から『神農祭』にあわせて「大阪および大阪・道修町に関する認知度調査」(大阪府を主とする近畿圏在住の20〜69歳の男女1040名を対象)を実施しているという。
今年の調査にて、道修町を「どしょうまち」と正しく読むことができたのは、全体の29.2%と例年同様、ほかの大阪の地名と比較しても低い数字だったことが判明(参考:十三「じゅうそう」の正解率は91.3%、放出「はなてん」は72.6%、喜連瓜破「きれうりわり」は58.8%)。

年齢別では若い世代ほど読めない傾向が続くほか、本調査を開始した2016年には60代の7割以上が読めていたにも関わらず、今年初めて6割を切るなど、年代を問わず道修町の認知が低下していることがうかがえる。
また、道修町は江戸時代から薬問屋や製薬関連企業が軒を連ねる「薬の町」として知られるが、それを認識する割合(江戸時代から続く「くすりの町」=25.7%、今も多数の医薬品関連の企業が集積=23.2%)も過去最低を記録。もっとも多かったのが、「道修町について知っていることはない」という回答だった。
しかしその一方で、「製薬は大阪を代表する産業」と認識する割合は6割以上と高い数値であり、同社は「製薬を大阪の産業と認知するなか、それをリードするのが道修町であることを伝える取り組みが、今後重要だ」とコメントしている。
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