悲劇の始まり…斗真&寛一郎の演技に視聴者から称賛の声【鎌倉殿】

2022.11.16 06:45

鎌倉御所にて。苛立つ義時に、声をかけてくる源仲章(生田斗真)(C)NHK

(写真5枚)

三谷幸喜脚本・小栗旬主演で、鎌倉幕府二代執権・北条義時の生涯を中心に描く大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)。11月13日放送の第43回『資格と死角』では、現鎌倉殿の実朝の甥・公暁の登場で、悲劇の歯車が一気に回りだす様が描かれた(以下、ネタバレあり)。

■ 呪いが発動…三浦義村、公暁の復讐心に火をつける

実朝(柿澤勇人)が京から養子を迎える手筈を進めているさなか、先代鎌倉殿・頼家(金子大地)の息子で、出家して京都に修行に出ていた公暁(寛一郎)が、鎌倉に戻ってきた。公暁は、自分が次の鎌倉殿になることを信じて疑っていなかったが、公暁と対面した実朝は、鶴岡別当となって、鎌倉殿の相談相手になることを求めるのだった。

鶴岡八幡宮・公暁の居室にて。鎌倉殿の後継問題について「話が違う」と三浦義村(山本耕史)に詰め寄る公暁(寛一郎)(C)NHK

鎌倉殿になれない失望を抱えた公暁は、乳母夫の三浦義村(山本耕史)から、「若君が鎌倉殿になれば、必ず災いが降りかかる。これでよかったのです」と言われ、その意味を詰問。最初は語ることをしぶっていた義村だが、ついに頼家が病死ではなく北条に殺されたことを暴露。それを聞いた公暁は、幼い頃に比企尼(草笛光子)から「北条を許すな」と繰りかえし言われたことを思い出す。

義村は、すべての原因は北条家にあるように告げたうえで、「北条にまつり上げられた源実朝も、また真の鎌倉殿にあらず」とたたみ掛ける。思わぬ事実を突きつけられた公暁は「直衣始(のうしはじめ)」の儀式で、鶴岡八幡宮の階段を登る実朝の姿を、大銀杏の影から1人見つめるのだった──。

■ 近づく「実朝暗殺」、予告の公暁の姿に期待の声

誰が黒幕なのか、あるいは公暁のスタンドプレーなのか。いろんな説がわかれている「実朝暗殺」への号砲が、ついに鳴らされた第43回。かつて比企尼が幼い公暁にかけた呪いが、ロングパスで回収される展開に、SNSでは「比企尼さまの呪いが発動してしまった」「時を超えていよいよ公暁を覚醒させたか」「波乱の鎌倉でなんとか我が子を穏やかに育てようと苦心してきたであろう(母の)つつじさんの心が・・・」などの嘆きコメントが相次いだ。

さらに公暁をあおったのは、ことあるごとに悲劇のキーマンとなってきた三浦義村。公暁の勢いに飲まれて、うっかり真相を話してしまったという体だったけど、鍛えられた視聴者からは「顔も、声も、言葉も。どうぞ問い詰めてくれと言わんばかりの怒涛の誘導」「義村みずからパズルのピースを嵌めていく展開なのか」「京の寺で純粋培養された公暁を操るなんて、赤子の手をひねるような物だろうな」と、「義村黒幕説」を確信する声が上がった。

そして暗殺のくわしい内容を知る視聴者からは、「ちょっとあの大銀杏切り倒して!」「雪の日に向けて足の踏み場もない程のフラグが」「歩き巫女が登場して『雪の日に外に出てはいかん!』と叫んで実朝の外出を断固阻止してほしい」という声があふれる一方で、「予告の髪が伸び放題の公暁、すごくかっこよかった。雪の日が迂闊にも楽しみになってしまった」という、思わぬ萌えコメントまで上がっていた。

■ 親子で出演、公暁の精神的な危うさを表現する寛一郎

演じる寛一郎は、大河初登場ながら、公暁の精神的な危うさと、追い詰められていく心情を巧みに表現。実の父親が、初代鎌倉殿に誅殺された上総広常役の佐藤浩市ということで「キャスティング神すぎる」などの声も多くあった一方、放送直後の公式インタビューでは、非常に聡明な役の解釈を語り、「演者の理解度凄すぎんか」「役者兼有能考察班」「話し方がもうそこそこの中堅俳優」との驚きの声が多数。最大の見せ場となる「雪の日」の演技も、いろんな意味で大きな傷跡を残してくれるだろう。

https://twitter.com/nhk_kamakura13/status/1591759029918892032?s=20&t=nLNt52KBxg9PNWCAPSjQNQ
公暁について自身の見解を語る寛一郎

■ 「顔は良いのにめちゃくちゃ腹立つ」生田斗真に納得の声

そしてもう一人、今回視聴者の心を大いにザワつかせたのは、生田斗真演じる源仲章だ。ここまでも実衣(宮澤エマ)やりく(宮沢りえ)の息子の死に関わり、そのたびに見せる憎らしい表情に「顔はいいのにムカつく」などの声がたびたび上がっていた。

今回は義時に「私が執権になろうかなあ」と言い放ったり、義時の妻・のえ(菊地凛子)に近づくなど、まさに調子に乗った言動のオンパレード。

SNSでも「顔はすごくいいのに何故か無性に顔も声も腹が立つから生田斗真すげえよ」「未だかつてこんなに腹立つ生田斗真見たこと無いわ!!!(めっちゃ褒めてる)」「義時フィルタではめちゃくちゃ腹立つし胡散臭いのに、のえフィルタでは完全に貴公子・・・このためのキャスティングだったのか」など、演じる生田に対して、ムカつきながら称賛する声が多数。

鎌倉御所・廊下にて。仲章が優しく声をかけた相手はのえだった (C)NHK

ただ視聴者がまだ冷静に見ていられるのは、この天狗ぶりが長く続くことがないことを知っているからだろう。実際「1級フラグ建築士源仲章」「西の脅威・坂東ヤクザを舐め腐る・鎌倉防衛システムの前で出世欲を語るのトリプル役満」「来週か再来週には死ぬヤツがチョーシこいてるの見るの、楽しい」などの声が。

この仲章の運命の急転直下ぶりを、生田は一転して悲劇的に演じるのか? それとも最後までムカつく感じで演じるのか? 期待して待ちたい。

『鎌倉殿の13人』の放送はNHK総合で毎週日曜夜8時から、BSプレミアム・BS4Kでは夜6時からスタート。第44回『審判の日』では、実朝が右大臣に出世するなか、公暁と義村が鶴岡八幡宮の拝賀式に向けて動き出す様や、仲章とのえのあやしい関係が描かれる。

文/吉永美和子

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