カメムシが現れたら…潰さず、簡単にホイホイ駆除する必殺技

2022.10.28 07:30

筆者もカメムシホイホイを自作。カットした部分を逆さに向け、テープで固定するだけ

(写真3枚)

先日、洗濯物を取り込もうとしたところ「ヤツ」が潜んでいた・・・。建物の壁などふとしたところに潜み、異臭を放つ「カメムシ」だ。触りたくないし潰したくない! 厄介な害虫・カメムシを簡単に捕獲・駆除できる方法をピックアップしました。

■  ペットボトルで簡単に作れる名器「カメムシホイホイ」

兵庫県の但馬地域で畜産業を営む田中一馬さんが以前、「その名器たる所以をぜひ見て欲しい」とSNSに投稿し話題となった「カメムシホイホイ」。ペットボトルがあれば誰でも簡単に自作可能で、準備するものはカッターやハサミ、ペットボトルとテープのみ。

まず、ペットボトルの上部3分の1ほどをカット。口を付ける部分を下に向けて、ペットボトルの残りの部分に合わせてテープで固定するだけで完成。直接触れずに捕獲できるので、虫が苦手な人にも助かる方法だ。リプライには「ペットボトルのなかに中性洗剤などを入れておくといい」「水を入れておくと戻ってこない」など、臭いがする前に駆除する方法も投稿された。

なぜこんなにおもしろいくらい吸い込まれていくのか? これは「昆虫が敵から逃げるために下に落ちるという習性」を利用したもの。同器を近づけるとなかに落ちて戻れなくなるという。カメムシにそっと近づけるだけで、コロンと落ちていく様はまさに名器そのものだ。

■ 触らずに逃がすことができる「むしキャッチリー」

「虫嫌いだけど殺したくないからめちゃくちゃ良い」「駆除ではなく逃がすという発想がすばらしい」などツイッターで話題となったアイテム「触らず むしキャッチリー」(1100円)。大阪市東成区にあるプラスティック加工会社「旭電機化成」の商品だ。

虫を殺さずに逃がすことができる「触らず むしキャッチリー」(1100円)

箱の穴の部分を虫にかぶせて取っ手を引っ張ると捕獲でき、箱ごと外に持ち出して取っ手を押し込めば穴から逃がせるという仕組みの同商品。元々は全国の大学生が参加する商品企画コンテストの優勝アイデアで、日本大学商学部の学生が開発したものだという。SNSをきっかけにヒットし、一時はAmazonなどで完売が続出した。

同社の原守男専務も、「カメムシを殺すとものすごい臭いがするので、殺したり潰したりは絶対にせず、逃がしたほうが良い」と、「むしキャッチリー」を薦める。

■ カメムシ専用の殺虫剤で、まず侵入を防ぐ!

「何がなんでも家のなかに入ってきて欲しくない!」という人におすすめなのが、カメムシの侵入を防ぎ、駆除までできるカメムシ専用の殺虫剤「カメムシ博士」(4400円)。

手袋、薬剤、刷毛、容器がセットになっており、薬剤を網戸や窓枠などに塗布するだけで、カメムシの侵入を防ぐだけでなく、駆除までできるという。

「カメムシ博士」(4400円)は塗布するだけでカメムシの侵入を防ぎ、駆除してくれる

同商品を販売する「アイ・ビー・アール」(本社:神戸市兵庫区)の沼澤忠社長によると、「塗布する対象物にもよりますが、効果はアルミなどの金属なら2カ月ほど。木材ならもっと長く効果が持続します。家のなかにカメムシが入ってくるようになったら効果が切れた目安です」とのこと。

長い効果はもちろん、人には安全な薬剤を使用しているので安心。現在ネット販売のみの取り扱いとなる。

そのほかSNSでは、殺虫剤(臭いが気になる人は瞬時に凍結させる「凍結スプレー」)の使用や、カメムシはハーブ系の香りが苦手なため、ハッカ油を水などで薄めてスプレーで吹きかける•••などさまざまな駆除方法が拡散されている。

 駆除したカメムシは•••どうしたらいい?

2〜3匹の駆除ならゴミ箱にポイで良さそうだが、大量に駆除した場合はどのように処理したらいいのだろうか。カメムシなどの病害虫について詳しい兵庫県病害虫防除所の冨原さんによると、「基本的には燃えるゴミに捨ててOKです。庭などがある方は土のなかに埋めても。駆除に使用したペットボトルなどは各自治体のルールに則って分別を」とのこと。

また、「カメムシは基本的には夜行性で、光にあるところに反応して近づいてきます。家に入らないように、カーテンをしっかり閉めてなるべく光が外に漏れないようにすると効果的です」と、家のなかの侵入を防ぐためのアドバイスも。

秋も増え続けるカメムシ。「カメムシホイホイ」など手軽にできるものから対策をはじめてみては?

取材・写真/野村真帆

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