母・斉藤由貴とそっくりな水嶋凜、共通点は「流れてる時間」

2022.9.15 07:00

ミュージカル『シンデレラストーリー』で、主演をつとめる俳優・歌手の水嶋凜(13日・大阪市内)

(写真2枚)

NHKの朝ドラ『ちむどんどん』などに出演し、母親の斉藤由貴と「見た目も声もそっくり」と話題になっている、俳優・歌手の水嶋凜。現在東京で上演中の、初主演ミュージカル『シンデレラストーリー』大阪公演に向けた取材会が、9月12日に大阪市内でおこなわれ、俳優を目指したきっかけや、母親との意外な違いなどを、飾ることなく語った。

■ 歌手デビューも、MVは勉強を生かしてディレクション

2021年から芸能活動を本格的にはじめ、9月6日には斉藤のアルバム収録曲『予感』のカヴァーで歌手デビューも果たした水嶋。自分が現在置かれている環境を、最近ようやく実感しはじめたという。

「大学では映像を作る勉強をしていたんですけど、作っているうちに撮られる側にも興味を持ちはじめたのが、最初の小さなきっかけ」と、母と同じ道を歩む決意をした経緯を語り「周りから『舞台観たよ』『曲を聞いたよ』と言われるようになって、やっと(デビューを)実感できるようになりました。自分が想像していたよりもずっと、今やっていることが楽しいです」と、現在の心境を語った。

『予感』のMVは水嶋自身が、大学で学んだことを活かしてセルフディレクション。透明感にあふれた映像は、YouTubeのコメント欄でも「雰囲気あるMV、とても素敵です」「ラストの凜さんの視線が目に焼き付きます」と、好意的な声が寄せられている。

「自分で絵コンテを描いたんですけど、天候の問題とか場所がないとか、想像したものを実際に撮ることの難しさを思い出しました」と振りかえり、「思い通りにいかなかったとき、どういう対応をしたらいいのか? ということを考えるのは、やっぱり簡単ではないんだと思いましたね」と謙虚に語った。

■ 母・斉藤由貴との共通点は?

ちなみに母親とは「どちらも『流れている時間がゆっくりしている』と言われます」というのが共通しているそうだが、正反対な部分も多いそうだ。

「私は自分の物をポンと置いておくのが、すごく心配な性格で、(会見中の)今も楽屋に置いてある自分の携帯が心配です(笑)。でも母はまったく用心深くなくて、海外でもカバンに財布を丸出しのまま置いていくので、私が回収して持っているぐらい。その部分は全然違いますね」と、ほほえましいエピソードをまじえて比較した。

ちなみに『シンデレラストーリー』では、はじめて大阪公演を経験する。大阪でやってみたいことを問われると、ちょっとめずらしい答えが返ってきた。

「おいしいものも食べて帰りたいんですが、大阪で大千秋楽を迎えるので、記念になりそうな物を買いたいです。食べ物だとなくなっちゃうので(笑)、なにか素敵な物に出合えたらいいなと思います」と期待を語った。

『シンデレラストーリー』は水嶋のほかに、加藤梨里香(水嶋とのWキャスト)、大野拓朗、アンミカなどが出演。演出は『東京2020パラリンピック』開会式の総合演出を担当した、ウォーリー木下がつとめる。

大阪公演は10月7日~10日に「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて。チケットはS席1万2000円ほかで、現在発売中。ファミリー券や、20歳以下の割引チケットもあり。

取材・文/吉永美和子

ミュージカル『シンデレラストーリー』

会場:梅田芸術劇場 メインホール( 大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
期間:10月7日(金)〜10/10(月・祝)
料金:S席1万2000円、A席9000円、B席7000円、ファミリー券 S席 大人1万2000 / 子ども5000円(※中学生以下 / 保護者同伴)、U-20席6000円

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