ちむどんどん第22週振りかえり・豚とニガナは海を越えて

2022.9.9 08:15

店のメニューを見直す暢子(黒島結菜)と矢作(井之脇海)(C)NHK

(写真5枚)

東京で料理人として成長するヒロインが、ふるさとの沖縄料理に夢をかける連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK朝ドラ)。9月10日は「豚とニガナは海を越えて」と題した第22週(9月5日〜9月9日放送)を振りかえる。

ヒロイン・暢子(黒島結菜)が念願の沖縄料理店「ちむどんどん」をオープンして3カ月が経った。開店当初は顔なじみが押しかけて大盛況だったが、次第に客足は遠のいてしまう。

現状を打開しようとする暢子は、呼び込みのチラシを配ったり、かつての上司・二ツ橋(高嶋政伸)に相談したりするも、結果には結びつかない。焦りを募らせる暢子は、従業員の矢作(井之脇海)からも経営に苦言を呈されて口論となるものの、反省して今一度前を向くことに決める。

その頃、暢子の兄・賢秀(竜星涼)が働く千葉の「猪野養豚場」に、涌井(田邊和也)という男が突如押しかける。実は養豚場の娘・清恵(佐津川愛美)はかつて涌井と結婚しており、借金地獄に陥った末に離婚、涌井の元から逃げるために実家の養豚場に身を隠していたことが判明する。

事の次第を知った賢秀は、「俺に嘘をついて騙したわけ?」「あの男と結婚していたのか。結婚していたことを隠して・・・」「全部、終わりやさ」と清恵を責める。激しい口論の末、賢秀は養豚場を去ることを決意。翌朝、経営者の寛大(中原丈雄)に別れを告げようとする。

しかし、すでに清恵が書き置きを残して姿を消してしまったのだった。賢秀と寛大は、わずかな手がかりを頼りに清恵を探して東京へと向かう。

険しい表情の暢子(黒島結菜)と、それを制する夫・和彦(宮沢氷魚)(C)NHK

一方、暢子の営む「ちむどんどん」はついに客足が途絶えてしまう。資金繰りも厳しく、「このままだと矢作さんへの給料が支払えない」と暢子は追い詰められていく。夫の和彦(宮沢氷魚)とも話し合い、これ以上店を続けることは難しいと判断した暢子は、苦悩の末に一度「ちむどんどん」を休業することを決める。

一時休業を決断した暢子は、その間に矢作とともに料理の味を見直し、営業の再開を目指すことにする。ほどなくして、暢子と矢作がかつて勤めていたレストラン「アッラ・フォンターナ」のオーナー・房子(原田美枝子)が海外出張から帰国。暢子を案じる和彦は、房子から助言をもらえないかと、二ツ橋たちと食事会を企画する。

そして、「アッラ・フォンターナ」で開かれた食事会には、ひょんなことから賢秀と寛大も参加することとなる。そこで暢子は、房子と寛大から、それぞれイタリア料理の成り立ちと養豚の歴史に関する話を聞く。寛大の話を聞いて、沖縄にはなぜ豚料理が数多くあるのか理由を知った暢子は、「何かつかめそう・・・」とつぶやくのだった。

茶封筒を手に、険しい表情を浮かべる暢子(黒島結菜)(C)NHK

それからほどなくして、暢子が信用金庫に支払おうとした40万円が店で紛失する事件が起こる。矢作に不信感を抱く智(前田公輝)は、現金とともに姿が見えない矢作を真っ先に疑うも、暢子は「うちは矢作さんを信じてる!」と反論。結果として不用心に思った矢作がレジに保管してくれていたことが判明して誤解は解けたが、外出から戻ってきた矢作はその会話をすべて立ち聞きしていた。

そして暢子は、「給料は遅延なくしっかりと払ってもらう」ことを条件として働いていた矢作に、店の資金状況が苦しく今月分の給料が払えないことを謝る。先行きが見えない経営状況のなかで矢作を引き止めるわけにはいかないと、矢作が店を辞める覚悟をする暢子だったが、それを聞いた矢作は「俺は明日からもここで働く。ただし一刻も早く店を立て直すこと」と暢子に返す。暢子が自分を心から信頼していることを知った矢作は、再起に向けて店に残る決心をしたのだった・・・。

本作は、沖縄・やんばる地域で生まれ育ったヒロインと家族が支え合い、沖縄本土復帰から50年の歩みを描く物語。放送はNHK総合で朝8時から、またBSプレミアム・BS4Kでは朝7時半から。土曜日はその週の放送を振りかえる。

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