「アンディ・ウォーホル展」開幕、京都をポップカラーが彩る

作品の半数以上が日本初公開という『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』
「京都市京セラ美術館」(京都市左京区)で9月17日から開催される、20世紀のポップ・アートを代表する鬼才の大回顧展『アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO』。100点以上の日本初公開作品がそろい、京都との関係にも焦点を当てた内容となっている。
■全国で京都のみの開催、京都ゆかりの作品も
ハリウッド名優やトマトのスープ缶など、大衆になじみのあるモチーフをカラフルかつポップに表現した作品で知られ、多方面のカルチャーに影響を与えたアメリカの芸術家アンディ・ウォーホル(1928-1987年)。同展は米・ピッツバーグにある「アンディ・ウォーホル美術館」所蔵の約200点で構成される日本初の展覧会で、全国では京都のみの開催となる。
見どころについて、同展キュレーターのホセ・カルロス・ディアズ氏は、「彼が世界的に有名になる前の1950年代、京都を訪れた旅は特に知られざる側面だと思う。本展では金箔を使った作品を多く紹介しているが、彼が地元の教会で見ていたなじみ深い金箔のイメージと京都の寺院で見た金箔の使われ方から大きな着想を得て、後の作品に影響を与えたのでは」と話す。
会場には、生け花や葛飾北斎の浮世絵をモチーフにした作品をはじめ、京都にゆかりのある「清水寺」のスケッチや当時の地図、写真なども展示され、生前に2回来日し、日本の伝統文化に魅了されたというプライベートな面も垣間見れる。

■超レア! 代表作『三つのマリリン』が日本初公開
代表作ではスチール写真を元にした肖像画も多数展示され、エルヴィス・プレスリーやザ・ビートルズ、毛沢東など、世界の著名人を新たな視点で鑑賞できそうだ。なかでも、マリリン・モンローを描いた『三つのマリリン』は日本初公開となる。
「アンディ・ウォーホル美術館」館長のパトリック・ムーア氏は、「彼は名優たちをひとつのアイコンとして輝かしいと思っていた一方で、陰りにも注目していた。この栄光ある彼女も悲劇の死を遂げ、若さ・美しさの中によりグロテスクさ・陰りが感じられる」と分析する。
ほかにも、1950年代に商業イラストレーターとして活躍し、複製が可能な手法として線画にのせたインクを紙に転写する「ブロッテド・ライン」よる初期作品、「生と死」をテーマに事件や暴力にまつわる新聞記事を元にした『死と惨事』シリーズなど、多面的に彼の足跡をたどる内容となっている。
新館「東山キューブ」にて、2023年2月12日まで開催。休館日は月曜(祝日は開館)、12月28日~1月2日。料金は一般2000円(土日祝は2200円)ほか。
取材・文・写真/塩屋薫
(C)The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York
『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』
期間:2022年9月17日(土)~2023年2月12日(日)
※月曜休み(祝日は開館)、12月28日~1月2日は休館
時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
会場:京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」(京都市左京区岡崎円勝寺町124)
料金:一般2000円※土日祝は2200円、高校・大学生1400円、小中学生800円
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