サーフ界の神様・ジェリーロペスが来日、人生を一言で表すと?

2022.9.6 07:00

ドキュメンタリー映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』(制作:パタゴニア)の、公開イベントのため来日したジェリー・ロペス

(写真3枚)

サーフ界から「英雄」と称される、74歳にして現役サーファーのジェリー・ロペス。自身のドキュメンタリー映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』の公開記念イベントが、8月31日に大阪市内でおこなわれ、人生の教訓について、また彼のアイデンティティについて語った。

■ 彼の伝説を詰め込んだ「ドキュメンタリー」

ハワイ州のホノルルに生まれ育ち、常に「最高の波」を追い求め生きてきたジェリー。これまでファッションブランドに数々の映画と、サーフィンを「作品」として残してきた彼だが、闘争心に燃えていた若かりし頃は「他人から波を奪う」と周囲から恐れられていたそう。イベントでは開口一番、「今はもうしないよ(笑)」とコメント、会場からは笑いが巻き起こった。

同フィルムは、ジェリーが尖っていた20代〜今に至るまでのムービーをかき集めて製作。過去の映像をインタビューでつなぎわせ「昔と今」を交互に見せるようにして進んで行く。「映画を作るにあたって『すべてを話さないといけないよ?』って言われたんだけど、過去にバカなことたくさんしてるから『どうしよう』って(笑)。(映画を観終わった)みんなはもう僕の秘密を知っているね」と、ジェリーは笑顔を見せる。

映画内では、20代の頃に無人の国立公園に行き、サーフィンに勤しんだことなど、逸話だらけ

■ 「どこの波が良い?って聞かれても分からない」

そんなジェリーには、芸術的なサーフ技術はもちろんのこと、彼の生き方に賛同する人々が世界には多数存在、イベント中の質問タイムでも「人生のヒント」に関するクエスチョンが飛び交った。

そして、そんな彼らには「過去に起こったことに対して悲しくなったり、未来のまだ起こっていないことに不安になるより、今が重要」「『どこの波がいい?』ってこれまで聞かれることが多かったが、正直分からないよ、だってそのとき『今』を生きていたから。次の波を求めてここまで来たね」「勝ち負けより、何かを学び、マスター(身に着ける)ことが勝ちだと思っている」など、悩みを打ち砕くべく、数々の教訓を伝授していくジェリー。

「人生を一言で表すと?」という質問では、3秒ほどの間が開いた後「Surf(サーフ)」と一言。会場からは割れんばかりの拍手で盛り上がりを見せ、「まだまだ貪欲に挑戦していきたいね」と締めくくった。ドキュメンタリー映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』は、11月末に「パタゴニア」の公式YouTubeにて公開される。

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